【旅おぼえ書き】 海外で食べるJapanese Cuisine

お父さんに帯同してヨーロッパとアジアに3年ずつ住んでた事のある帰国子女、なんて子だと、10代のうちに50か国の大台を超えているケースも少なくないので、行ったことのある国と地域が合計30〜40と言っても大して多くないなぁと思うのですが、とりあえずブラジルに来るまでは純ジャパ(ってうちの大学だけかしら。1年以上の留学も帯同も経験してない子、の意味。意外に希少だった)だったわけだからまずまずなんじゃないでしょうか、私。最近めっきり増えてないけど、訪問国数。


さてそんな私ですが、かなり軟弱な人間で、世界各国どこにいても和食が食べたくなる方です。和食が無理なら中華、もしくは韓国料理。鉄板焼きオンリーだと和食店でもちょっと厳しくてそれなら中韓かしら。…なので、パックツアーで和食が織り込まれていれば大喜びしますし、完全フリーの場合だとすかさず日本料理店(それも、できれば日本人が最低ひとりは働いているところ)を探して食べに行きます。無理なら中華。この「無理」というのは意味がふたつあって、「そもそも日本料理店がない」のほか、「あるにはあるけど高すぎて断念」というケースもあります。 ランチで50ユーロ、ディナーで120ユーロとか、今の崩壊したユーロでもイヤだってば。ランチの天ぷら定食で2,500円まで(高級ホテルのテナントだったりすれば基準の上方修正アリ)、これが大体の目安かなあ。
インドでも、ペルーでも、カンボジアでも、ロシアでも、もちろんフランスでも食べた和食。エジプトではお腹壊してるのに鉄板焼きしかなくて泣く泣く味噌汁だけ飲ませてもらった和食。空前の好景気に沸いていたNYではかの「NOBU」の前まで行って敵前逃亡した和食。たまたま新婚旅行中(!)の友達に口出ししたのをきっかけに、そんな中からオススメの和食を記録しておきます。

第3位:シンガポール「レストラン星岡(旧:星岡茶寮)」 
http://www.hoshigaoka.com.sg
シンガポールで乗り継ぐ旅行の時は、下手すると行きも帰りもここで天ぷらかうどんを食べていたような気がする。値段は最大の1シンガポールドル=80円換算でも納得の値段、っていうか今の為替だとほんと安い。伊勢丹スコットのビルの上階にあって、ちなみに隣にあったとんかつ屋も悪くはなかった。日本の伊勢丹本店のテナント・星岡茶寮との関係性は謎。

第2位:オーストリア「雲海」 http://www.unkai-grandhotel.com/
ウィーンの瀟洒なホテル「GRAND HOTEL WIEN」内。このランドマーク的ホテルをかつて生意気にもANAが買収していた時代の名残を留めるレストラン。…なんて。ANA傘下を離れてずいぶん経つけど未だに板長は日本人みたいだし、ランチセットならチップ込みで30ユーロ以内で食べられるみたいだし、何よりホテルそのものがウィーンのイメージそのもので素敵。新婚旅行の友達についついシャシャって教えてしまったのがここ。結構私が行ってから時間が経ってるんだけど、イメージはあまり変わっていなかったようでよかった。

第1位:ブラジル「Taiyou Sushi & Sake Bar」
http://www.marriott.com/hotels/hotel-information/restaurant/riomc-jw-marriott-hotel-rio-de-janeiro/
リオ・デ・ジャネイロアメリカ式サービスが心地よいホテル「JWマリオット」内。サンパウロにはそれこそ掃いて捨てるほどいい、というか銀座7丁目あたりにに出店してても遜色ない日本料理店や居酒屋があるけど、敢えてリオ、敢えて日本人スタッフゼロ、敢えてアメリカ資本のホテルのテナントだけど十分まずくなくてしかも安かったここで。ブラジルの日本食水準の底堅さを感じられるお店。

そして番外:フランス 「(名前不明)」
パリ・ベルシーのホテルが2つある近く(当時はソフィテルとメルキュールだった)にある、コリアンが経営する日本料理店。ここ、今でもあるのかな。2001年当時、会計でカードを出したら、15分以上待たされた上に傷だらけで返ってきて、しかも後から考えたらたぶんスキミングされていた。 その2週間後から、なぜかトゥールーズやナントのカルフールで20万円ずつ家具とか買われてたんだけど、たぶんあそこでやられたんじゃないかなあと思ってしまう。もちろん味は何にでもキムチが入っていて、しかも高かった。スキミングは、当時はまだメジャーじゃなかったし、私もその2日後にはフランスを出国していたから問題なく補填してもらえたけど、もしもまだこのお店があったら、とりあえず、現金で払っておいた方がいいかも。っていうかパリはリーズナブルな日本食レストランが、今の為替ならオペラ付近のラーメン屋で何とかどうだろう?っていう感じだから、中華に逃げたほうが私的には無難。

…と、日本料理店で痛い目にも遭ったことがあるんですね、私。だから日本人が少なくとも1人はいる店じゃないと何となく信用できない。っていうかチャイニーズやコリアンの方は潔く日本食じゃなくて自国料理の店を開いてほしいものです。私は食べに行くよ!!!そしてこの間行ったサンパウロの駐在員御用達寿司屋の日本っぽさは半端じゃなかったけど(値段も高かったけど)、あそこ、味的にもスタッフ的にも衛生的にも完全なジャパンクオリティなんだけど、定期的に強盗にやられてるらしいんだよなあ。気をつけなきゃ。