ニート日記2022-16

朝から胃カメラ。しかし、海外生活でおぼえた全身麻酔胃カメラバリウムと比べても快適すぎて、やめられませんな!結果を聞くことができるのはGW明けということなので、どこかで行かなければ…5月21日なら行ける、21日に行くぞたぶん。

 

日比谷に移動して13時から『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』を観に日生劇場へ。「そうだ、時間ができたから観に行くか」と思うきっかけはニートになってからぼんやり見ていた『徹子の部屋』に出ていた村井國夫さんなのだった。宣伝でテレビに出る価値ってあるんですね、特に程よくチケットが余っている場合は…!お金にも時間にも余裕のある都心住まいのシニアな方がふと行ってくれるかもしれない、それってすごくニッチだけど。

 

観劇前には、2009年~2011年の銀座勤務時代に散々通った和食店に行った。懐かしい!味は変わったか変わらないわからないけどやはりおいしく、お値段据え置きである。すばらしい!しかも女将が私の顔を覚えてくれていて、なおかつ「どうしちゃったの太っちゃって、あんなに美人だったのに…!」と言われてしまった、いやこれでも瘦せたんですけどね!この1か月かなり好きなものを食べまくっていて太る予感しかしないけど、今度この店(平日しかやってない、しかも夜は「ギンザ価格の小料理屋」になってしまうのでとても行けない)に来る時までにはもう少し痩せるぞ…!

 

ちなみに『ジョセフ~』は、旧約聖書・創世記の「12人兄弟のヨセフがエジプトで大出世してイスラエルの飢饉を救う話」を基にしたスーパーノリノリミュージカル、むしろ「宝塚のストーリー仕立てのショー」みたいな感じで思わぬ非常に楽しい演目だった。何といっても小西遼生さんのノリノリすぎるファラオが最高だし、芋洗坂係長の生存も確認できたし、「ミュージカルでよく見かける歌の上手いおじさん(といったらかわいそうかも)」がいっぱい出ていて節度を持って悪乗りしていて、いわゆるミューヲタは「ジャニーズ主演なんてねぇ…」とか思わず、1回観た方がいいと思う。ベビーシッターの女性(私が観た回は平野綾さん)が2人の子供に話して聴かせるという構造なので子供にも馴染みが良いと思うし、休憩込み2時間を少し出るくらいでサッと終わるのもとても良かったんだけど、上演時期がなあ…何も『メリー・ポピンズ』と同時期じゃなくても。

 

少し時間が余ったので日生劇場付近で甘いものを食べて、徒歩で銀座を越え、朝日新聞本社・浜離宮朝日ホール「上原理生&酒井崇バリトンリサイタル  La Primavera!」を上原ファンでもあるMさんたちと。藝大声楽科卒のミュージカルスター・上原理生さんが藝大卒のバリトン歌手・ピアノ奏者の方とドイツオペラから松山千春まで披露するコンサートで、全員に配られるプログラムとか、当日券の受付の雰囲気が何となく「発表会」っぽい作りだったのがどことなく懐かしい雰囲気の、良い夜だった。上原さんが敢えて一曲もミュージカルナンバーを歌わないのも良いし、出演者の3名とも非常にうれしそうだったのも本当に良かった。昨日の日記と違ってずいぶん甘いな私、いや昨日も本質的には甘いと思うんだけど。高校時代から表現者を志して名門と呼ばれる大学を卒業して、大人になってもなおそれを表現する場を持つことってすごいと思う。

気付いたらニート生活も気付いたらあと一週である。実家に帰るまでもなく、健診・検診・観劇であっという間すぎるな…!あと一週、悔いなく過ごしつつ、少しずつ現実に戻るためにエンジンをかけていこう。