新しいスラムダンクの映画を観てきたんだ

『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきました。事前情報は「声優が違う」「主人公は宮城リョータ」のみと言う状態で。ちなみに私は、下記のようないわゆる古参の原作ファンです。
・旧ジャンプ・コミックス全31巻が未だに実家にある
・アニメ開始以前の1992年に親に鎌倉旅行を提案し、「例の交差点」に行ったことがある
・アニメはまあアニメだな、と思っていたので映画も全部観に行ってたけど声優さんに思い入れはない(というかアニヲタでもあったので、当時のエース声優さんばかりだったのでスラムダンクの人と言う感覚がない)

感想。

「いやーーーーーーーーーーーちゃんと井上雄彦の絵が120分動いてるわ!」「(まあまあ新しい映画館で見た)音がカッコいい!」「花道のシロートな動きが良くわかって面白いな…」「ディズニーみたいに細部まできちんと描写する予算はなかったのかな、それともアシスタントさんが描いてた感じの背景はそんな感じのままに敢えてしているのかしら」「リョーちん…確か花道も親が亡くなってるっぽい描写あったし意外と皆人生ハードモードなんだな」「安西先生の奥様、着物で運転してたのが印象的だったけどジョギングも楽しんでいたりやっぱりアクティブな人だな」「(心で叫ぶ)左手はそえるだけ!」

単純だな!いや私、逆に他ジャンルにおいても原作ではこうだったのに、アニメはこうだったのに、という事はあまり思わない(ようにしてきたら本当にそういう人になった)ので、すごくおもしろかったです。数年前に男性化粧品のCMでスラムダンクが出てきて「これ、今ならもっと井上雄彦の絵そのままでアニメにできるんじゃね?」と思ったのが現実になった感じで、むしろ嬉しかった。宮城リョータをめぐる「家族の再生」の物語、というのも大人になった私にはむしろ見やすかったかもしれない。

しかし、最近記憶が衰えすぎていてどうなの…と思っていたのですが、湘北高校のベンチ陣の名前はもちろん、山王工業の微妙に地味な界隈まで「ポール野辺、松本、すっぽんディフェンスの一ノ倉!」と何の紹介がなくても(そういう説明が一切ない)わかる自分はまだまだ捨てたものではないなと思いました。