憧れのジャパニーズ・ハイダウェイ 〜信州松本旅行記(2)

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ルレ・エ・シャトーというフランス中心のホテル・レストラン組合の名前を知ったのは学生時代、「ロワールの古城ホテルに泊まるパリ・モンサンミッシェル8日間」みたいな非常にうすら寒いネーミングのパックツアーに参加したとき。安いツアーだったから召使の部屋みたいな部屋にしか泊まれなかったけど、それでも十分広くて、天井もかわいくて、素敵なホテルでした。エントランスにあったプレートとロビーに置いてあった本で、その素敵なシャトーホテルがその組合の傘下に入っていて、なおかつ他の参加ホテルも個性があって素敵なオーラが出まくったところばかりであることを知りました。

てっきりヨーロッパだけの組合だと思っていたのだけど、日本にも加盟ホテルがある! と知ったのはそれから●年後。そしてやっぱり、あこがれの旅館である箱根・強羅花壇が加盟しているようです。うーーーーん、やっぱり見る目は確かなのか。その他の加盟旅館は神戸・北野ホテル、修善寺のあさば、他にもあるんだなあ。ちなみに横浜や名古屋から近いのは松本か…ということを漠然とした記憶を思い出したのは、「松田直樹応援アンド日本の城マニアと行く国宝・松本城ツアー」のプランを練っていたとき。いいじゃんいいじゃん、なんかえらく高そうだけどどうせ一泊だし予約してしまえ。
…と勢いに乗って調べてみたら、おお、花壇よりはふつうの値段じゃないの。WEB割引もしてる。だったら、どうせなら普通の和室より、モダンにリニューアルしてるなお部屋のほうがいいなあ。


…というわけで、「特別ヒーリングバスタイプ」というお部屋に宿泊。モダンリビングはもちろん、ジャパネスクなベッドのライナーの柄がきれいだった!

真空管のレトロモダンなステレオがあったりするのもときめきます。やや萎れていたけど、生きたお花が飾られていたのもよし。
 

ロビー。到着時刻近辺では、シャンパンを無料でサーブしてくれました。洋風レトロな椅子に毛皮がかけてあったりするのが可愛い。朝もハーブティーのサービスあり。
 


お風呂。スクリーンふうに周囲の林がお湯に映り込む「立湯」が各種旅行ガイド等では有名みたいだけど、どうして私は、ふつうの大浴場のほうが好きでした(笑)脱衣所の休憩用の椅子とかもいちいちオシャレだった。お湯そのものは、源泉かけ流しとかそういうわけではないので、泉質にこだわる人にはむかないかなあ。私はじゅうぶん気持ち良かったけど。
 

夕食は懐石・モダン和食・フレンチから選べたのだけど、敢えてここは懐石をチョイス。…とは言え信州牛のステーキも出たし、ルックスも繊細で、大満足! 欲を言えば、途中の道にあった「山辺ワイナリー」のワインを飲んでみたかったなあ。せっかくお料理は、まさに地産地消なラインナップで、しかも素材の味も活きていて美味しかったのに。もしも若干、理想とする味に足りていないとしても、「飲んでみたいな」と思う人はそれなりに多いはず。
  

夕食から戻るとターンダウンされていて、お部屋に付いた「炭酸バス」もキャンドルでライトアップ! ちょっと外国のハイダウェイビーチリゾートみたいよ? あ、あと夜食のおにぎりまでありました! 味噌仕立てで美味しかったー。ああ、また太る…。
 

朝食も豪華。私は和食にしたんですが、ボリュームたっぷり。
  

オットの洋食はもう少し軽そうだったけど、いきなりバーニャカウダっぽいお野菜で始まって美味しそうでした。

ハイダウェイってさっき書いたけれど、そう、ここ、ちょっと心配になっちゃうくらい人里離れてます。松本の市内から30分くらい、どんどん山を登って、最後は車がすれ違うのも難しい道を行った先。だから、ドコモ以外は携帯もつながりにくい。でも、震災以降めっきり銀座でも見かけなくなった外国人、しかも中でも全く見なくなった白人さらに恐らく欧米人の観光客がこのホテルにはたくさんいて、それもビックリでした。さすがルレ・エ・シャトーブランド…。でも、サービスはこんな山奥とは思えないほどしっかりしていたし、お料理も美味しくてバリエーションもあるし、プチ富裕層(円高だからね)な人でもまあ、納得なんじゃないかなあ…。個人的には、「さよなら優雅なDINKS」とか言いつつ、ぜひまた泊まってみたい!



【扉温泉 明神館】 一部ネットでのサービスに関する悪評、私は問題ありませんでした。でも、もしも定価で泊まっていたら、また思うことも違うのかな…。今度はもう少し早くチェックインして、ラウンジやら何やら、ゆっくり楽しみたいです。
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