知らない間に心のしわが摩耗していた件

今年の私は、

あんなに好きだったサッカーを観るのに90分間+アディショナルタイム(今大会から長くなった)集中できないし、最初からあきらめて寝てしまう。と同時に、

あんなに好きだった「エリザベート」(東宝ミュージカル版、Wキャストエリザベート役:花總まり)を観ているのに、特に何も心が動かないし、何なら場面によって寝てしまう、という症状にも見舞われていました。

これも年齢と興味の移り変わりのせいか…と思っていたのですが、

帝劇公演の後半、自分の体調不良(有症状コロナ)と公演中止でチケットを持っていても観ることができないという状況が続いた中、故郷・名古屋の御園座公演のチケットを気合を入れて(しかし惰性だったのかもしれない)取っていて、公演も無事に開催されていたので、親にも連絡を取り「日帰り遠征」をしてみました。実家に立ち寄り、行きつけのうなぎ屋でひつまぶしを食べ、星が丘テラスで服を買ってもらい(親も私の事を非常に心配している)、御園座まで送ってもらって17時公演をひとりで観劇して、そのまま新幹線に乗り今の家に戻ってきました。

 

観劇中、久しぶりに涙を流した気がしました。知らない間にすっかり失われていた脳のしわ、心の琴線が少しずつ戻っているのかもしれません。

 

ちなみに「エリザベート」という作品は、歌詞と台詞をしっかり聞けば聞くほど「話を聞こうとしない人々」の集合体、という感じなので、「曲だけ好きだから通うけど意味が分かんないし、このシシィって女まじ好きになれない」ってミュージカルオタクも多いだろうなあ、と思っています。一方で嫁姑問題に執着して感情移入するマダム族とかも多そうだし、まあそれが名作というものですよね。