おとめ、開封 〜聖地巡礼編(宝塚旅行記)〜

moeringal2012-12-19

実は今年のこの日記最多登板なのではないかと思う宝塚歌劇シリーズ。ペットロス症候群を誤魔化すべく、「たまには家族でドライブでも」「この季節、一度行ってみたい神戸ルミナリエでも」「だったらついでに宝塚も」という謎の論展開により勢いで行ってきました、兵庫県宝塚市へ! ハタチ過ぎるまで反抗期だった自分、「親が推奨するシュミを持つとこんなにも事がスムーズなのか!!!」と驚くことしきりなのですが、そういうものなのですね。

というわけで、こちらの日記では久々の旅日記。Facebookに連結している本家ブログの方では恥ずかしくて書きにくいのよ、ほら私、先生ご自身ともFacebook友達だし(お陰で「友達かも?」欄に芸名で登録されているタカラジェンヌさんのキラキラネームがズラリと並ぶことがたまにあって、すごく引く)。そこにこれを載せる度胸はさすがにないっす自分。



今回はクルマで行ったのですが、阪急のデパートが併設される駅から宝塚大劇場に向かう遊歩道。ちなみに宝塚市は大阪・神戸のベッドタウンらしく、そこそこ品のあるマンションがいっぱいあるのですが、あくまでも「歌劇のまち」で売っているらしい。

80年代メルヘンテイストな遊歩道脇のマンション+商業施設。

その中にあった、中古宝塚ショップ!トップスターサイン入りの、上演中最新作のポスターが店頭に飾ってあるあたり、半オフィシャルなのかなあ。そんなに高い値段設定をしていないので、「2度と来ないかもしれないし!」と思わず先生主演のVHSビデオ等を大人買いしてしまった(ちなみに母も、勢いに乗って50年くらい前のパンフレットを購入)。
ちなみに店内はもちろん、宝塚オリジナルと思われるクサい歌がガンガン流れているのだけど、スリムでオシャレで可愛い女子大生風(そう言えばこのあたり、“JJ”関西コーナー常連の女子大がひしめいているはず)のお客さんがそのクサい、耳慣れない歌をノリノリ全開で口ずさんでいた…何というか濃かったです。

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同じ施設内に何軒か入っていた、観劇客をあてこんだ値ごろな飲食店の壁。スターさんのサイン入り舞台写真がズラリ!京都の祇園あたりによくある、舞妓さんのウチワみたいなものなのでしょうか? ちなみにこの辺り、他にも簡単な喫茶店もあるし、宝塚大劇場の建物内にもたくさんレストランが入っていて、しかもそこまで観光地価格ではなく助かります(=関西価格というべき?)。お店の人も「13:00からご観劇ですか?」と聞いた上で、間に合うように順番を調整してくれるので、便利。 きっとそのためにここまで来てもいいような美味しいお店もあるんだろうけれど…。

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脇にあった宝塚音楽学校」の入口。ここで母、感激したように「そうそう、この辺りから楽屋に行けるのよ…。ママはコネのあるお友達に連れて行ってもらって、那智わたるさん(←当時のトップスター)に握手をしてもらって…」とのこと。今でもそういう構造なのかしら。

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そして建物の中へ!ただ劇場があるだけの東京と違って、広くスペースを取った構造。中庭もあったりしました。

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館内には変身写真館も! あの、くどすぎる宝塚メイクもしてくれるらしいです。

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チケットのもぎりをしてもらって、いよいよ大劇場内へ。東京よりも古い感じが、逆に上品でシック。脇には、スターのスチール写真がずらりと飾られていました。この辺りはちょっとお相撲の両国国技館っぽい。

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観劇を終えて外に出た私を見送ってくれたのは、ベルばらの「オスカルとアンドレ」の銅像

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うーーーーーーーーーん、やや経年劣化してしまっていることも含めたハリボテ風ゴージャス感がたまらない空間でした。とにかく、濃い。 そして失礼にあたるかと思って写真は撮っていないけれど、開園前の入口に何人も立っていた「余ったチケットをもって立っている」人たちや、終演後「お揃いのマフラーをつけて整列している」人たちの静かな様子も印象的だった。中学高校時代、ライブに行ってはダフ屋やガードマンのアルバイト君と戦っていた自分の目からするとやっぱり、独特だよなあ。日本にこんな場所があるんだ…とまるで秘境を訪れた旅人のように驚いた次第です。うん、ある意味アマゾンより秘境かもしれない。 また行くことがあるかどうかはわからないけれど、このメッカ感はAKB48秋葉原をはるかに上回る。その微妙な濃いB級感も含めて、行ってよかったです。


よし、今度行くまでには、●キロ痩せてみせるぞー。そしてマリー・アントワネットのドレスと宝塚メイクが似合うといいな。(←結局また行くつもり…?)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

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