映画『レ・ミゼラブル』を観てきた

オットがあまり映画に興味ないせいですっかり観なくなった映画ですが、年に1回くらいは観たいなと思っています。そんなわけで観てきた『レ・ミゼラブル』一般公開初日。キャスト豪華だし、ものすごく昔に日本版のミュージカルを観たきり(鹿賀丈史ジャン・バルジャン役で、「これが美食アカデミー主宰の本職か!」という印象ばかりがある)の自分にとってはパリの背景ロケやセットとかにも興味があって。


感想は…えーっと、自分はほぼ期待通りで満足しているんだけど、敢えて言う。「NYでミュージカルの『レミゼ』を観たけど眠かった…」という人を何人も知っているけれど、そういう人にはオススメしません。だってほら、「完全映画化」ですもの。スペクタクルが観たければ『007』か、もしくは『ホビット』のほうがいい、きっと。


個人的には、フランスの市民暴動のシーンはすごく良かったんだけど、流れる代表曲『民衆の歌』が英語詞なのが引っかかった。いやまあそもそもロンドン初演・NYロングラン作なんだけど、ほら、ブロードウェイ観てないから。あれだけフランスフランスした絵と、フランス国家をゆるくした感じの歌詞で、でも英語っていうのがイマイチこう、エセフランス贔屓(しかも“民衆を導く自由の女神”とか、あの時代も結構好き)な自分としては不自然な気がしてしまって。日本語で聞いてた時は平気だったと思うんだけど、悲しいことに私は英語バイリンガルでも何でもないからなあ。でも、『夢やぶれて』とか『民衆の歌』とか、耳馴染みのある曲が派手な(しかし渋みのある、陰惨な空気感の、好みの色合いの画面で)背景付きでたくさん聞けてよかったです。NY旅行ビギナーで『レミゼ』がついてきちゃうパックツアーとかに行く人は事前に観ておくといいと思うよ…と思ったけど、ブロードウェイは数年前にロングラン終わってるのね。失礼しました。


あと、鹿賀丈史って最近どうしているのだろうか。『アイアンシェフ』、1回見たきりで見てないのは、やっぱり玉木宏じゃイマイチ怪しさが足りないせいだと思うの(『結婚しない』での彼は大好きだったけれどね)。