さよなら中日劇場

moeringal2018-03-12

さて、複数回観劇アタリマエ!!! という、すっかり擦れっからしのヅカファンに成り果てた私は午後に名古屋入りするなり夕方16:30からの公演と翌朝11:00からの公演を観る…という遠征ならではの連続観劇をキメたわけですが、実は今回の上演場所である名古屋の栄・中日劇場は、間もなく52年の歴史に幕を閉じる劇場です。古くは母のヅカファンライフを支えた劇場であり、もちろん私も何度となく、宝塚以外の演目を観に子どもの頃から訪れています。いわゆるシアターゴウワー、観劇マニアになってからのここ数年の思い出で言えば何と言っても2016年秋、夏の帝国劇場では何万円も転売サイトに注ぎ込んでようやく後の方の席を買えるかどうかだった東宝ミュージカル版「エリザベート〜愛と死の輪舞」、しかも一番人気の花總まり城田優出演日に何を間違ったかさしたるコネもないのに最前列に座るという栄誉にあずかったことでしょうか。


そんな中日劇場が入っている中日ビルともあと一年少々でお別れとの事。街の景色も変わります。後に建つビルには、劇場は入らないそうです。報道によると、ほとんど毎年赤字経営だったんですって。そりゃそうだよなー、名古屋って芸どころっていう割に、ぶっちゃけ観劇文化ってタダ券もらって観るかどうかってところ、あるもんなあ。

ビルから眺めるテレビ塔。この風景も見られなくなると思うと淋しい。

劇場入り口の脇にあったお寿司屋さんで軽くご飯を食べるのは「エリザ」以来2度目。当時もこのメニューだけだったけれど、カウンターにはすし桶がいっぱい積んであるんですよね。昔はもっといろんなメニューとか、あとは出演者への仕出しとかもしていたのかしら。

劇場は9階にあるのですが、東京の東急シアターオーブもかくやというエレベーターの混みっぷりに辟易し、階段を使ってみたら見つけた謎の貼り紙。中日ビルオフィスビルも兼ねているので、勤務者の健康管理用でしょうか。「中日アルプス」というネーミングがかわいい。

今回の演目、星組うたかたの恋/ブーケドタカラヅカ」のパンフレットとチケットの半券。実は、私自身が宝塚をここで観るのは、昨年の雪組「星逢一夜/The Greatest Hits!」以来2度目でした。名古屋に住んでいた頃、母に勧められるがままにもっと観ておけばよかったなあ、でも土日はコンパやデートで忙しかったし、平日は16:30開演って社畜オーエルには無理があるよ。同じ路線の数駅先の会場で19:00開演のライブすら行けなくて、終了後がちょうど残業帰りに重なって泣いたりしてたんだからさあ。

というわけで、マチソワ(マチネ・ソワレ同日観劇の意)ならぬソワマチ、満喫しました。またいつか、名古屋でタカラヅカの定期公演が観られますように!