J1リーグ開幕に、改めて松田直樹の死を記録する。

こう見えて、卒論のテーマが報道写真の国際比較だった私です。
そこで先シーズンは先シーズンのうちに、忘れない間に、ケーブルで見られる各国のスポーツニュースで確認できた「松田直樹の死」を記録しておきます。結構各国で報道されたんですね…という事実に相当驚く。やっぱり、代表って違うんだなあ。あ、あとオリンピックも2回出てたんだったねこの人は。


・ブラジル:1996年アトランタ五輪ロナウド(当時の名前はロナウジーニョ)と対峙する松田
・スペイン:2005年、マリノスプレシーズンマッチFCバルセロナを呼んだ試合。
・フランス:2001年、サンドニの悲劇と呼ばれる試合(たぶん。もしくはコンフェデ)。ジダンと対峙する松田
・イギリス:恐らくは日本からの借り物、2010年シーズンJリーグの写真。中村俊輔と松田が両方笑顔で写っている試合終了後の1枚
・ドイツ:2002年ワールドカップ時の映像。写真は遺影に使われたもの


…うん、こうして見ると各国特徴がよく出ていますねえ。A代表キャップ数40程度の選手を、どうやったら「報道するに値する名選手」とアピールできるか、皆さんよくわかっていらっしゃる。
というか、どこの国も古い試合をよく覚えているなあ。そしてどんだけイギリス人はシュンスケナカムーラが好きなのかしら、スコットランドのクラブ所属なのに…と驚く次第です。
あとドイツは、こうして並べてみるともうひと工夫欲しかったなあ。セレッソ香川との対戦シーンの写真とか探せなかったのか。っていうかセレッソがJ1に上がって香川がいた2010年シーズンの前半ってちょうど松田がケガしてたから探してもなかったんだなきっと。
近くて遠いアルゼンチンの報道がどうなっていたのかわからないけど、もしかしてディアスやビスコンティがいた頃のマリノスの写真とか出てきちゃってたりしたのかなあ。懐かしいなあ。


あと、最終所属クラブを「松本山雅FC」と正確に報道した国は約半分。晩年(改めて文字にすると衝撃的な言葉)はボランチとしてプレーした試合が多かったとは言え、すべての国でポジションは「ディフェンダー」「センターバック」と報道されていました。


そこで死を悼むのはこの辺りにして、我らがホンダサンですよ。 ブラジルとドイツで彼の消息を確認する限り、「ボランチ」と報道されているホンダサン。本人がどう思おうが、世界は「ボランチ・ホンダ」に目を向けている。「本田がボランチに入ってCSKAが試合できるようになりましたね」とか、言ってたもん。たぶん。遠藤後継者は間違いなく、君が最適任者だ。たぶん。少なくとも世界はそうジャッジしてるよ。「持ってる・持ってない」なんて妙なCMに出てる場合じゃないってば、ほんと。