願望を呼び醒ませ

友人達と話していると、彼女達の「20代の花嫁になる」事への情熱にしばしば驚きます。っていうかそう言えば、もう30代に突入した連中も20代の頃はそれなりに焦っていたよなあ。しかしそんな周囲とは裏腹に、（強いて言えば25になったばかりの頃、「ああ、同期の男はバリバリ結婚を決めているというのに、私と来たら、もう入社3年以内に結婚はできないんだなあ」と思った記憶はあったけど）焦りが生まれない私。むしろ結婚願望そのもの、去年2月の悪友Sの結婚式で盛り上がったのを最後に徐々に減衰、今やほぼゼロ。気付いたら周囲との温度差は絶大。っていうかコレって明らかにやばくないか。はて、この差はどこから来るのかしら。…というわけで、人並みに結婚願望がある友人達との何気ない会話に注意をよく払ってみました。
っていうか決定的に最近の私には、「ポジティブな結婚願望が盛り上がる機会」「同じくポジティブな、結婚願望以上に子供が欲しくなる機会」が欠けている。よく考えたら、身近な友達の結婚式からもすっかりご無沙汰だもんなあ。まあ、単に友達少ないせいもあるんだけど（苦）。あと、「友達の赤ちゃんを見せてもらいに行く」というイベントも、実は未経験。今年だけで披露宴からの参加だけで10回以上、二次会も入れれば軽く月2回ペースで知人の結婚式に招かれ、さらに帰省する度に関西マダムズの赤ちゃん&豪華マイホームを見ているE子あたりとの差は、これだけでももう明らかでしょう。
結婚式だけは残念ながら他人の今後の動向任せなため私自身の力ではどうにもならないけど、後者なら少ないながら子持ちになっている友人もいる。よっしゃ、一発行ってみるかー!!!
…というわけで、私は「友達の赤ちゃん&マイホームを見せてもらう企画」を急遽立ててみました。お相手は11ヶ月の男の子と半年前に中古で購入した一戸建てを持つ人妻マキちゃん。一人で行くのは気が引けるので、常駐先で知り合ったマキちゃんの同期の美女M太郎さん（仮名)も巻き込みました（うーん相変わらず狭い業界だ、マキちゃん的にはかなり変な組み合わせに違いない）。BABYも交えてマイホーム近くにあるマキちゃんオススメのビストロでランチ後、おうちでお茶をするというスケジュールで日にちも決め、いざ実行。
「やはりここは、新築祝いと言うか出産祝いでも連名で持って行くといいのかねえ」「ああっ、いいねいいね!　私全然そんなとこまで気が回らなかったわー」　実は母に言われてようやく気付いた私も私だが、M太郎さんもM太郎さんである（苦笑）。
さて当日。数ヶ月前のOG飲み会では子供を産んだとは思えないほど相変わらずなマキちゃんだったけど、目が離せない時期の赤ちゃんを抱えた彼女はすっかりお母さんの顔をしていた。新興住宅地にあったおうちは築8年ながらスッキリとリフォームされた4LDKの一戸建てで、3年前の結婚式の写真がきれいな写真立てに入れられていた。「今日はご機嫌だわ〜」という赤ちゃんは、確かにものすごく大変そうだけど可愛かった。本来踏んでいかなきゃいけないライフステージが、そこにはみんなあった。
さて、「やっぱり結婚しなきゃ!」「結婚しなくてもいいけど子供だけは欲しい!」という人並みの欲望と焦りが、ようやく私にも芽生えたのか? …残念ながらノーです。何度も自問自答してはみましたが、相変わらずまったくちっとも、焦りなどありやしません。でも、いい人が現れたら結婚したいし、運よくできたら一度は出産・子育ても経験したい。女の子を思いっきり着せ替え人形にしてみたい気もするけど、男の子でも別にいいなあ。今回はアニエスbで買ったんだけど、色々見てたら男の子の子供服も、それはそれで可愛いし。…という気分だけはようやく芽生えたような気がします。そんなところでしょうか。あっ、でも年内にまた、今度は悪友Sの息子さんでも観に行かせてもらおうっと。

【FUCHITEI a vous】　フランス留学経験を持つマキちゃんが自信を持ってオススメする平針のビストロ。プリフィクスのランチ「モンマルトル」は口取り・パン・前菜（ボリュームたっぷり）・メイン（これまたすごいボリューム）・デザート・コーヒーで1,890円とお値打ち。シンプルで可愛らしいインテリアも好感が持てます。駅から遠いので飲む人にはアレかもだけど、特にランチは是非。
http://www.fuchitei.com/index.html