鈴虫のなく頃に

すみません。仕事が妙に忙しくて、あとその他諸々で全然日記書いてませんでした。仕事用ノートの切れ端に書きなぐってた愚痴を中心に、一応ちょいちょいあげてみましたが、いやーワーカホリックだね、マジで。いいけど別に。
夏の終わりとともに、ようやく例の携帯ゲーム「ひぐらしのなく頃に」を読破(クリア?)しました。いやー面白かった。後半はなんだかどうにも「大人が書いた中学生向け活劇ライトノベル」って感じだったし、唐突な展開や置き去りにされた枝葉末節の謎もあったけど、全体としては最初からある程度プロットをまとめてから作ったちゃんとした作品で楽しめる展開、かつハッピーエンドだったので、満足です。もとは同人なんだもんなあ。お膳立てと絵だけ同人ギャルゲーで、エロなしで、大作。私が同人誌とか読んでたのはかれこれ15年とか前で、同人作家が花ゆめやら角川ルビー文庫やらで一気にメジャーになっていった時期だったけど、こんなちゃんとした作品はなかった気がするもん。
ちなみにそれに関して色々サイトも回ったら、作者が私よりも年上の元公務員(ひぐらしが売れすぎて著述業に絞ったらしい)らしいという事実に勝手に納得していた私だったりします。だって、絶対組織で社会人やってる人の文章だもんねー、特に後半の三人称状況説明パート。どう見ても敵キャラの過去とか設定の方が凝ってるし。ただ、個人的には最初の1〜2作の方が好きだなあ。社会人が書いたとかそういう推測をさせない感じで、かったるい日常ギャルゲー描写から一気に和製ホラーに傾いていく落差、最後バッドエンドの中にひとり取り残される空しさが怖くて。謎を収束させる必要もないから、純粋に風呂敷が広がっていく展開が楽しめたっていうのも大きいけど。
そんなわけで、本当にハマらせて頂きました。いい気分転換どころか、いやあなんかすごい達成感(笑)。だって最初から最後までの総プレイ時間、100時間近いと思うのよねー。仕様的に、本よりよっぽど流し読みできないから。とりあえず全編に渡ってセミの鳴き声がBGMになっているゲームなので、何とか夏の間に読み終えられてよかった。
セミといえば、今年は自宅の庭でセミが大発生していて、会社帰りにさなぎが孵化する決定的瞬間に何度となく立ち会ったのも思い出深いです。ホントにさなぎから出たての時は緑色してるのよ、セミって!!! そんなセミも今では時折死骸が玄関に転がっていたりして、気付いたらすっかり鈴虫の鳴き声しか聞こえなくなっていて、何やら淋しくなってしまう今日この頃です。