ドラリオンを観てきました

無料のチケットを入手したと言う知人からお誘いを受けて行って来ました。何気にシルク・ドゥ・ソレイユって初体験だったので、嬉しかったです。
…うーーーーーん、確かに楽しかったんですけどね。サーカスに中国雑技団の要素も取り入れたパフォーマンスは東西折衷って感じでエキゾチックだし、衣装も豪華だし。クラウン・アクト(場面展開の間のピエロ)は最初ダレてたけどストーリー仕立てになっていて、特に後半は充実。
でもSS席チケット11,500円は自腹には結構高い気もするなぁ。お手頃なS席・A席も存在するけど、本当に舞台の端でろくに見えなさそうだからあまりオススメはできないし(SS席でも当日券で出るような端のほうはかなり見づらそうだったから一概には言えないけど)。そもそもアクト全般、見ていてアッと驚くものすごい斬新さを感じなかったんだよねぇ。
…と随分辛口に書いてきて、そこで気付いた。私、よく考えたらこのテのパフォーマンスって自分が思ってるよりは見慣れてるんですね。…そう、上海の雑技団や北京の京劇やユーミンのコンサートで。ユーミンの4年に1度の大舞台『シャングリラ』はロシアのサーカス団を起用している(特に今年の『シャングリラ3』はかなりの名門サーカス団だったらしい)から、パフォーマンス的には同等レベル以上の難易度を誇ったアクトもあるのだろうし、アクトとアクトの間も“コンサート”の体裁を保つべく極力詰めているから緊迫感も十分。さらに「ユーミンの“あの曲”」という一本通ったアイテムがあるだけに、親しみやすさもある。さらに演出テクノロジー的には『シャングリラ』は勿論、サーカス入れてないレギュラーツアーでも使ったりしてると思う(流石に最近はCD売れてないし年齢もトシだしで省エネ・スロー路線に寄ってるツアーもあるみたいだけど)。
ただしもちろんユーミンに抵抗感や拒否感がある人には勧められないし、そもそも今年『シャングリラ3』をやる際の記者会見で「これで最後」とにしつこい程ユーミンご夫妻が繰り返していたので、今後『シャングリラ』があるのかどうかも怪しい。…というわけでシルク・ドゥ・ソレイユの方が何かと一般向けなのは紛れもない事実でしょう。そもそも名古屋とばし』をされがちなこのテの公演としては、必ず名古屋に来てくれるという事だけでもありがたい、かもしれないしね。というわけでドラリオン、名古屋公演はあとわずからしいので、気になる人は是非(結論はそれかい)。嫌味なくきらびやかな衣装は、一見の価値はあります。