Beautiful Worldへの逃避

引きこもり願望が盛り上がっています。何もやる気がしないと言うか、全てのことから逃げたいと言うか。でも現実はそうも行かず、逆に何かから逃れるかのように出歩く私。土曜日は美容院とフラワーアレンジメント単発レッスンとお茶、日曜は映画館…これだけなら女の子らしくて華やかなのに、しかし映画が「エヴァンゲリオン」ならぬ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」な辺りが情けない。せめて「オーシャンズ13」なら格好つくのになあ。膨大な時間を費やした「ひぐらし」といい何といい、明らかにオタク帰りしている最近の私。明らかに精神の退行現象よねー。やっぱり蛇の道はヘビ、元ヲタの行く末はオタクなのか。
…というわけでエヴァ劇場版です。もちろんCRエヴァンゲリオンを愛する父など誘うはずもありません(笑)。行ってみたら二日目だけど大入り満員。ああ、予約しておいてよかったわ。。。しかしそうまでしてエヴァを観にいってしまった私って一体…。
感想は…まあ客観的に見て「日本のアニメ」の粋を集めたって感じでしょうか。日本の誇るオタク文化がぷんぷんする、クオリティの高い映像。っていうかたぶん殆ど作り直してるんじゃないかなあ、昔の記憶だからあまりハッキリしないんだけど。とにかくキレイで、あと活劇重視の構成でカッコよかった。難を言えば綾波レイの無駄な着替えシーンはなかなか露骨で女性視聴者から批判が出るのは必至だけど、まあ昔の志村けん「バカ殿」の温泉シーンにもあったしねえ、あの程度は。 それから、何となく昔の記憶よりも登場人物全員が他人に対して優しいような…いえ、もちろん皆相変わらず人間性が欠落した人ばかりが出てくるんだけど、何となく。ちょっとした台詞回しが違うのか。いい意味で毒が抜けてて、見やすくなってたような気がしました(それとも、私が大人になっただけなのかね?)
しかしエヴァ、確か今回映画になった辺りやもうちょっと後までは、元のTVアニメでもこんな感じで出来のいいロボットアニメだったのも同時に思い出しました。次から次へとヘンなキーワードやら謎の美少年やらが続出して、収集がつかなくなって、しまいにはマトモな絵すら出てこなくなったのってあくまで後半以降。だからまたしても油断大敵なのかも…ただ今回、終盤に何の前触れもなくバラ撒かれた「謎」の数々のさわりが早くも出てきて、その辺、ちゃんと完結させようという心意気は感じたけど。ラストが楽しみだなあ。
そして現実逃避と退行現象を満喫する私に、かの有名なエヴァの台詞「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」(人間臭く臆病者の主人公が自分に言い聞かせる台詞)が情け容赦なく襲い掛かかったのも付け加えておきましょう。…うーん、やっぱり、逃げちゃダメだよね。