2050年に見る世界 ~4年に1度のサッカーポエム

日本の2022年FIFAワールドカップが終わった。今年の日本代表は上手くて強かった、同じベスト16でも2002年はもちろん2010年とも全然違う。クロアチア相手にあそこまで普通に渡り合えるのは良かった。先制したゲームのクロージングと、パスの精度と、あとはもうちょっとPKの練習しよな…とは思う(PKは運だよ!と言いつつ、さすがに3回外すのは痛い。あと2010年は普段はPKが巧い駒野が狙いすまして外したからこそ運だよ!と強く言ってあげたかった)。あと課題はアジア予選と、あとワールドカップ本選が次から参加国が増える中での1次リーグですよね。レベルの高いチームには堂々渡り合えるのは良くわかったので、レベルの低いチームに「お付き合い」せず難なく撃破したい。

しかし今回の監督については多くのサカヲタさんが2010年のカネコ・タツヒトさん状態(「負けろニッポン未来のために」という迷言)からの手のひら返しでしたね!またそれを「気持ちの良い手のひら返しをさせてくれてありがとう!」とか妙にメンタル強くなっててうける。「我々はあくまでもベスト8をねらう」とぼそぼそ言い続けていた森保監督は本気だったんだな、ともう皆理解しているわけですが(だからコスタリカ相手にはにはターンオーバーして負けた)、要するに本気でベスト8を目指したからドイツとスペインがいるグループで予選リーグ1位抜けして、クロアチアに「負けなかった」んだと思う。

今日でベスト8が出揃います。ここまでで決まっているのは、フランス、イングランド、オランダ、アルゼンチン、クロアチア、ブラジル。見た感じモロッコがすごく良いチームなのでスペインが再びやらかす可能性もあるし、スイスも今大会攻撃力も高くてなかなかだけど、仮にスペインとポルトガルが出てきたら、何だかそれって本気で毎大会優勝目指してる国ばっかりだな。

そこで日本も、ここまできたら「ワールドカップ優勝」を本気で目指していいと思う。いやホンダサンはずっと目指していたし、マルヤマ・カリナさんは「男子も女子もない、優勝を目指さない選手なんていない」と言い切ってるわけだけど、そんな恐らく日本歴代有数のメンタル強いサッカー選手だけじゃなくて、そろそろ4年に1度のニワカも含めた日本全体で、サッカーワールドカップ優勝を目指していい時だ。

これまで、「ドーハ」と言えば、「ワールドカップ出場への夢」を本気で目指すきっかけになった場所だった。何となくプロ化して、マスコミの力で盛り上げて、何となく出られると思って出られなかった、だから2002年の共催に向けて本気で目指さないといけないと思ったのは「ドーハの悲劇」だったと思う。

これからは変わる。「ドーハ」と言えば、「ワールドカップ優勝への夢」を本気で目指すきっかけになった場所だ。

JFAの長期計画が「ワールドカップ優勝」をターゲットにする2050年、私は70代だ。子供もなく生きがいもなく、親さえ看取ればあとはさっさと死にたいわ、と普段は思っているけれど、それまで生きていたいな、とちょっと思い直している。