日常が壊れるとき

社外で14:30から会議なので16〜17時の間に帰る、とオットに言われたので、自分も16時台にキッチリ帰宅…するも、向こうからのカエルコールがない。ちょっとだけ心配になって連絡したところ、「その会社に出向している同期が、再来週には日本に本帰国するので、せっかくなのでご飯食べて帰ろうか、という話になっている」との事。べつに普段だったらそれで全然平気なのだけれど、昨日が昨日なので(そして今朝も怒られた)、ちょっとだけイヤな感じ。普段はぜったい、自分から早めに連絡してくれる人だし。


その気持ちを反映するかのように、16時ごろから急激に雲行きが怪しくなり、18時には夕立というよりはむしろ本格的な雷雨になった。こうなると気になるのが停電で、大急ぎでメイクを落とし、シャワーまで浴びてしまう。メイク顔で出迎えないと微妙な表情をするオットを気遣い、夕食までは化粧を落とさない、というのが基本なだけに、ああこれで奴が帰ってきたらまた「がっかりだよ」状態なんだろうなあ(追悼・桜塚やっくん)。

まあ、そもそも自分も自分で、前ならこういう事がある度に反省するというか面倒くさくなって、遊びに行くのを取りやめたりしていたのだけどね。
でも、案外、日常って、こうして間違い探しゲームのように些細な違いからどんどんズレていくのかもしれない。

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シャワーを浴び、洗濯をし、掃除機をかけ、駄猫と遊び、昨夜オットにぐちぐち言われたからちゃんと洗濯物を畳んで排水口の髪の毛も取り、母とスカイプで話し、持ち物など完璧にチェックしてまだ9時半。そう、今日は気合が入っているのだ。

今日は、既にただの“ヅカ部”と化しつつあるダンス仲間が集まり、ミカリンさん宅で宝塚のビデオを観るのだー!しかも、私が今年の夏熱狂した(って言ってもたった1公演しか見ていないけど)『ロミオとジュリエット(2013年・星組版)』のブルーレイ版を!!! 
ミカリンさんのご主人は某グローバル家電メーカーの海外畑を歴任している方なので、当然、ミカリン邸のテレビは自社製品の50インチを越す真新しい液晶テレビである。それで観るブルーレイ版…な、なんて、なんて美しいの!ナマで観た時も熱狂したセンスのいい衣装が思った以上に凝った生地だったり、熱演のため飛び散る汗なんかもクッキリ見えてしまうこの美しい画像。いやあいいな、思わずデッキごとブルーレイほしくなっちゃうよ! 生観劇の記憶もまだ脳裏に焼き付いているだけに、そしてここへ来て初めてものすごく暑くなっているだけに、あの興奮がよみがえってひとりで勝手にすごい事になっていた。
他の人達も、「ホンモノの男にしか見えない!」と騒然とする人もいれば「すごいね!宝塚っていうより普通の四季とかのミュージカルみたい!」という“●十年ぶりの宝塚観劇(ビデオだけど)”な人もいて、楽しい時間が過ごせていたと思われます。ちなみに、最近の宝塚のビデオには必ずついている『練習風景』では、美女揃いなスターたちはもとより、なぜか「ホンモノの、しかも強面の男にしか見えない」ヴェローナ大公・「若い子で、しかも男役なのにしっかりオバサン」な乳母・「角度を変えると世話焼きのオバチャンっぽくも見える」神父も大ウケ。


何より、先週の同じ時間帯・同じ場所では涙の送別会となっていたプチサキさん(仮名)やアップルさん(仮名)もやってきて、明るく楽しい年末の場となったのもよかった。だってその方が、「また会える!」って思えるものね。最初は「出前を取る」とか言っていたのに、お手製のカレーライスとサラダを提供してくれたミカリンさん、本当にありがとうございました。ああでも本当、わたし何もいらないのでまた観にお伺いさせてください…。