壁の先にあるもの

私よりも後からうちの会社に入った女性デザイナー・Oさんと飲みに行く。新卒組と中途入社組、管理職とヒラの温度差がひそかに激しいっぽいうちの会社において、なんと初!!! の会社関係者サシ飲み。


29才の彼女と話していて、いわゆるこのテの飲みにありがちな会社と仕事に対するギモンやらフマンやらだけではなく、いいことも悪いことも、色々思い出す。そういえば彼女くらいの年齢の頃、本気で「このままこの会社に骨を埋めて、一生1人で生きていくのか…」と半ば絶望しながら、名古屋市内の中古分譲タワーマンション三河の駅近の新築分譲(もちろん?当時は、三河のほうが高額)の広告ばかり見ていたなあ。でもその●年後、「ケッコンはゴールじゃないんだよ」といろんな人に言いまくっている自分がいる。


ケッコンは、していない人にとってはかなり高い障壁になるので、その先のことがあんまり見えない。少なくとも私はそうだった。ケッコンしてしまえばいろいろ楽になるんじゃないのか、と思っていたのに、してしまえばそれはそれで(決して「ローンの返済」「不妊治療」「子どものお受験」「親の介護」とかいった、一般的に予測できるものではなく)新たな悩みが立ちふさがる。私の場合、結局のところそれらは、実は独身の頃とあまり変わっていない。


自分のキャリアをこの先どうしたいのか。今の自分の仕事に関して、足りないところといらないものはなんなのか。それに対してどうすべきか。出産(いちおう結婚はしたので)の可能性のアリ・ナシ両パターンで考え続けている。とりあえず私の場合、どのパターンであれ生きていくには正社員として収入を得たほうが間違いなく賢明な環境にいるので、考えざるを得ないとも言えるけど(横浜は物価・待機児童の数ともに全国一だと言われる)。


でも、人生の後輩(あえて、先輩ではなく)と喋っていて自分のもやもやした思いがクリアになることって多いんだな、と思いました。私もそういう年齢になったのかなあ。また、行きましょう。