女子のたわむれ

きわめて余暇的な案件だったはずなのに結構な人数の人が巻き込まれていて、しかも日本のメディアの取材まで入ることになってしまった…というネタに当初は普通に「お客さん扱い」で参加するだけだったつもりで、ムダなことには首を突っ込まないつもりだったのだけれど、結局フルではないけど3分の1コミットくらいはすることにしてしまった。


うわあ、ちょっと後悔。でも面白い。


奥様方の事務処理能力のなさはわかってたんです。子どものいない若手の大半は4日間ひとり30万円出してでも旅行に行ってる子が大半だし(ああもう嫌だこんなインフレ大国)、唯一大手メーカーをカムバック制度で休職中の子はこの国の中だけで2都市目の帯同で慣れてるから日本人がそんなにたくさん住んでいない居住区にいるし、そんな中でしょっちゅう“中の人”とバッタリ会ってしまう日本人駐在員居住区に住んでいる自分に声がかかるのは時間の問題だったし、そもそも連絡用のFacebookコミュでやり取りされている内容があまりにも堂々巡りかつ雑談が多くて結果的に混乱していて、流し読みしながらイライラしていたわけだから、いっそ自分がやった方がいいことだって、だからわかっていた。


しかしねえ、案外、入ってみてわかることも多くてビックリした。人気者のあの人に反感を持っている勢力も少なからずいるとか、世話焼きでいい人なあの人は実は仏教系新興宗教に片足どころか両足突っ込んでるとか、うわあ何だか林真理子湊かなえの世界だ!スゲエ専業主婦の狭いコミュニティ!


問題はそんな中、いきなり出しゃばって(まあ一応、中の人たちには了解を取っているわけだけど)ガツガツと事務的な投稿をし始めた自分です。気づけば夏木マリ(仮名)にも「できれば窓口をある程度一本化した方が、双方の認識がスムーズにいくと思うので、お手数ですがそちらから先方に問い合わせて頂けないでしょうか…」とか慇懃に指図している。これ絶対反感かわないか。…まあいい、どうせ奥様らしいおもてなしも料理も何もできないんだから、それだってキャラクターのひとつよ(笑)


でもねえ、ほんと、我慢できなかったの、「打合せ」と称して1か所に集まったのに話がどんどんどんどん脱線してタダの井戸端会議になってるのにそれがまた楽しみのひとつ、みたいな雰囲気が。中身が決まってからならいくらでもおしゃべりすればいいし私もおしゃべりは好きだけど、アジェンダが置き去りのままって…。ブレストと言い換えようかとも思ったけど、ブレストが必要なフェーズはとっくに終わってると思うし、そもそも会話があっちに行ったりこっちに行ったりしてそもそものテーマは忘れ去られていたしなあ。


うん、きっと、専業主婦コミュニティ特有の「女子のたわむれ」体質に馴染めていないんだな。いつか馴染めるようになるのか、馴染むのがいい事なのかどうか、よくわからないのだけど…。