さよならナニワ〜2011年5月29日・J1第13節 @等々力陸上競技場

moeringal2011-05-29

そういえばこの人、渡航前にもう1回ガンバ大阪の試合を観ておきたいんじゃなかろうか…と思ったので、試合日程をチェックしてみたら、横浜でのゲームはないのだけれど代わりにお隣の等々力で川崎フロンターレとの試合があったので行ってみることにした。…と思ったら。

既にいつも日産スタジアムで見てるような席(1Fバックスタンド正面)が売り切れてるー。
というわけで、仕方なく当日の自由席を買うことに。ふーんそうか、等々力はホーム自由席で1Fバックスタンドに入れるんや、じゃあそっちにしてみない?…とオット自身が言うので、アウェー自由席じゃなくてホーム自由席を購入しようとしたところ、「ホームですがよろしいでしょうか」と笑顔でお姉さんに言われる。うん、イントネーションでバレてるよ、オット。売ってくれたけど。

…あれ、ところでふと気づいたけど手売りだよ! しかも、チケットに対戦相手とか全然書いてない。チケットに日付のハンコが押してあって、そこからJリーグのホームページとかで調べないと、どことフロンターレの試合だったかわからない感じ。


スタジアム周辺も、なんかちょっと縁日かバザーみたい。付近の相撲部屋のお相撲さんのちゃんこ屋台があったりとか、

ブラジル人出稼ぎの皆さんの屋台が出ていたりとか、

川崎市内にある牧場からブタさんが来てたりとか。

あとなぜかいちばん行列ができてるのがアウェーからの出店企画だったりとか。川崎の皆さん、そのタコ焼き屋さん、別に万博とか行かなくてもすぐそこの新横浜駅に入ってますよ!!!


しかし、中は、あいにくの豪雨にもかかわらず、かなり満員。キックオフ2時間前で、駐車場もいちばん遠いところでギリギリだったけど、中も屋根つきの席はギリギリな感じで…気づいたら、アウェー自由席に近づいてるよー。というわけで、「こんなんならアウェーにしておけばよかった」とオット後悔。っていうかガンバサポーターの声が大きいので、フロンターレサポーターの歌がまったく聞こえない!!! 人数はたくさんいて熱心そうだし、サポーター集団のひとたちがチャントを書いた手作りの応援ビラ配りまでしてくれていたのに…。

そう、川崎フロンターレって、何かにつけびっくりするくらい手作りっぽいクラブなんです。今年マリノスから入った某選手が練習環境の素朴さに驚いていたけど、その他もろもろ、ビックリするくらいよく言えば手作りで温かみがある、悪く言えばあまり垢抜けなくて貧乏くさい感じ。うーーーーーーん、近年はマリノスとかレッズみたいなビッグクラブ然としたところより常時賞金圏どころかACL圏にも絡んでるし、オリンピック含めた新旧代表はいっぱいいるし、毎回補強は適格だし(ああもう、既に山瀬も田中裕介もめっちゃフィットしてるよ…)、母体兼スポンサーも大手メーカーだし、もちろんバリバリの首都圏だし(私は毎日通勤電車の中からフロンターレの応援旗を掲げた川崎のゴミ処理施設を眺めていたので、それなりに妙な親近感がある)、ビッグクラブを気取るのに十分な要素だらけなのに、なんで?

でも、隅々まで温かみがあるので、それはそれで楽しいの。試合前に市の歌まで斉唱しちゃうし。あと、ハーフタイムには去年から海外に出てしまった川島とチョン・テセが震災募金がてら遊びに来ていたみたいで、そんなところもアットホームで円満な感じ。

[:W250]

さてサッカー2011Jリーグディビジョン1・第13節・川崎フロンターレガンバ大阪。「青黒ダービー」っていうんですって。個人的には「稲本ダービー」とも言えるカードで、「稲本はなあ、大阪では高校生のころから有名やってんねんよー。“どっかの高校との練習試合で60メートルのロングシュートを決めた”ゆうのは有名な話や!!!」と言うオット(絶対うそだと思う)、「ワタシ昔からイナの顔が好きでさあ」とニヤニヤする私だけではなく、川崎・G大阪両サポーターとも怪我で離脱していた稲本のベンチ入りコールにおおいに盛り上がっていたのですが、最後に振り返れば残念ながら稲本の出場はなく、ただし同じく黄金世代の中村憲剛が大車輪の大活躍。絶妙なミドルに後半ロスタイムのダイレクトフリーキックの決勝点で逆転と まさに憲剛祭り。っていうかまたザッケローニ観戦試合だったのか…。最近のザック観戦試合って、毎度毎度、期待の新人じゃなくて去年までの代表が大活躍してしまうので、なんだかなーと思ってしまう。特に宇佐美。私ひとりで数日前のACL大阪ダービーTVで観てたけど、去年に比べてなんか全然進歩がないんだけどー。こんなんで各専門誌の表紙なの? でもってバイエルン行っちゃうの? 疲れてるのはわかるけど、申し訳ないけどマリノスの小野のほうが去年に比べて順調に成長してるっぽい気がするんだけど…。あ、ちなみに海外ばりに狭いところに押し込められていたガンバのサポーターは緩衝帯を越えて横断幕を張るガラの悪さを披露するものの、相変わらずものすごくスタイルをきっちり持った応援で素敵でした。

まあ、雨だったけど素早いパス回しが売りのチーム同士による面白い試合で、いい試合だったなー。明け方にあのレベルの高い欧州CLの決勝を観た後だったけど、十分面白かったよー! 寒い中待った甲斐はありました。「おかしいなあ、大阪では俺が行けば必ず勝ってんねんけど…まあ、生であの憲剛のプレーが見れたのは収穫やったわー」というオット、確かにガンバって去年もマリノスにロスタイムで逆転負けしてたような…しかし、車を売る直前、「なにわナンバーの青い車ガンバ大阪のアウェー試合に乗り付ける」という、オット的にはいい思い出ができたようでよかったです。えーっと、ガンバのホームである大阪府吹田市は大阪ナンバーで、大阪市内で取れるなにわナンバーはセレッソのホームらしいんですが…まあ、いいか。個人的には、彼が「周囲のクルマがよけてくれるので運転が楽」というなにわナンバーは少々恥ずかしいのでこれきりにしたいのだけど、ガンバの試合には、また行こうね。