さようなら
新しい生活をするということは、すなわち今までの生活のうちいくつかの部分をゼロにする、ということでもあります。私たちの場合、あまり転勤がない前提でいろいろ進めていたこともあって、結構、損することや辛いことも多い。
クルマバカのオットが「これ以上のクルマには2度と巡り合えない」と言っていた愛車を手放さなければいけない、ということも、そのひとつです。
さよならドライブその1は、おとなりの川崎市にある等々力陸上競技場へサッカーを観に行きました。その名も「なにわナンバーでガンバ大阪のアウェー試合を観に乗り込む」企画。細かいサッカー覚書は、また別途。
さよならドライブその2は、おとなりの横須賀市にあるオットが独身時代に住んでいた寮やらよく飲み歩いていた街やらを見に行きました。っていうか横須賀って初めて行ったのに夜中に行ったから観光はいっさいせず…でも、オットがひさしぶりの風景を見てうれしそうだったので、まあいいや。
最後の日、オットは引き取ってもらうためだけにワックスをかけたようです。このクルマで私もいろんなところに連れて行ってもらったし、あてどないドライブもよく行ったなあ。彼も本当に辛そうだけど、私も辛い。思わず、「もうちょっと売るの延ばしたら」と何度も言ってしまいました。どうせそんなに値段は変わらないし、クルマがなくても不便だし(私のは早々に名古屋に置いてきてしまったので)。でも、「ズルズルしたくない」んだって。そうなのかな。きっとそうなんだろうな。
多分もう最後かな、という瞬間をこっそり写真におさめておきました。
ありがとう、ただ、本当にありがとう。彼にもどうか、よい第2の人生があらんことを。