新聞雑感

なんか結構ギリギリな感じがするのですが。 ちなみに、くどいようだけどWHO(世界保健機関)の定める基準は、年齢問わず、1キログラムあたり1ベクレル。

共同通信(2011年3月24日):

 Q なぜ乳児は基準値が低いのか。
 A 乳児は大人と比べて、甲状腺ヨウ素が取り込まれる割合が高いとされている。また、粉ミルクを水に溶かして飲むなど、栄養源を水道水を使って取る機会も多いため、大人より厳しい基準値を設けている。

 Q 妊婦や小学生の基準値はどうなのか。
 A 大人と同じ300ベクレルだ。この基準値内であれば、妊婦が水道水を飲んでも胎児の健康に影響を及ぼすことはない。母乳を通して乳児に影響が出る心配もない。ただ、被ばく量が少ない方が安心できるため、同学会はミネラルウオーターやスポーツ飲料があればそれらを飲むことを勧めている。

母乳から微量の放射性物質 市民団体の独自検査

共同通信(2011年4月20日 21:23):

市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は20日、独自に母乳を民間放射線測定会社に送り分析した結果、千葉県内居住の女性の母乳から1キログラム当たり36・3ベクレルの微量の放射性ヨウ素を検出したと明らかにした。放射性セシウムは検出されなかった。
厚生労働省によると、原子力安全委員会は母乳+に含まれる放射線量について安全基準の指標を示していない。今回検出された数値は水道水に関する乳児の摂取基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回っている。

ネットワークの村上喜久子代表は「安全性について判断はまだできないが、母乳は赤ちゃんが口にする。国は早急に広範囲な調査を実施してもらいたい」と訴えている。

検査した母乳は生活協同組合などを通じて呼び掛け、千葉のほか、宮城、福島、茨城県内の女性9人から提供を受けた。
3月24日と30日に1人約120〜130ccずつ採取した母乳を民間の放射線測定会社で分析。
千葉県柏市の産後8カ月の女性から36・3ベクレル、茨城県守谷市の女性から31・8ベクレルを検出した。茨城県つくば市の女性2人からもそれぞれ8・7ベクレル、6・4ベクレルを検出。守谷市の女性は2回目の検査で8・5ベクレルに低下したという。

宮城県白石市福島市福島県棚倉町茨城県つくばみらい市の4人からは検出されなかった。福島県郡山市の女性の母乳+は分析中という。


母乳から微量の放射性ヨウ素…千葉と茨城「普通通りの生活」で

スポーツ報知 (2011年4月21日8時6分):

市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」は20日、福島県庁で会見し、千葉、茨城両県に住む女性の母乳から放射性物質が検出されたと発表した。チェルノブイリ原発事故で母乳から検出された例はあるが、今回の事故では初とみられる。同団体は宮城、福島、茨城、千葉各県の9人の母乳を採取し、民間の放射線測定会社に送って分析。4人の女性から、最大1キログラムあたり36・3ベクレルの放射性ヨウ素を検出したという。

母乳調査・母子支援ネットワーク」によると、1キログラムあたり36・3ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたのは、千葉県柏市に住む産後8か月の女性。同団体によると「食事など通常通りに生活していた普通の女性」という。

同団体は生活協同組合などを通じて母親に検査を呼びかけた。3月24日と30日に宮城、福島、茨城、千葉各県の計9人の母乳を1人約120〜130ccずつ採取し、民間の放射線測定会社に送って分析した。千葉の女性が最大値で、茨城県守谷市の女性が31・8ベクレル、つくば市の女性2人はそれぞれ8・7、6・4ベクレル。宮城県白石市福島県福島市棚倉町茨城県つくばみらい市の4人からは検出されず、福島県郡山市の女性は分析中。また、放射性セシウムは検出されなかった。

厚生労働省によると、原子力安全委員会は母乳に含まれる放射線量について安全基準を示していない。今回検出された数値は、水道水に関する乳児の摂取基準値(1キログラムあたり100ベクレル)は下回っている。

同団体の村上喜久子代表は「安全性について判断はまだできないが、母乳は赤ちゃんが口にする。国は早急に広範囲な調査を実施してもらいたい」と訴えている。

1986年に旧ソ連(現在のウクライナ)で起きたチェルノブイリ原発事故では、隣国のベラルーシで母乳から放射性物質が検出された。今回の事故で千葉県の女性から検出されたことに、同団体の関係者は「地元でなくても検出される、という衝撃は大きいでしょう」と話す。

検出された女性らは、最初は驚きつつも不安に向き合えたことでほっとした様子だったという。同団体は、現在は行っていないが、要望があれば東京の女性の母乳も分析するとしている。