20%のシアワセ

10数年、かなりあからさまなカイシャ事情やら駐在妻事情などを書いたり平気で1年間ほったらかしたりしても閉鎖してこなかった当日記なので、今さらここを閉鎖する気は勿論ない。しかし、今私が身を置いている業界(お給料をいただいているほうではなく出て行っているほう、要するにミュージカルオタクとか観劇クラスタとか呼ばれる世界)はファンクラブなどによるエゴサーチ・ファン同士でのSNSなどでの晒し上げ・劇場ロビーでの後ろ指など、連日2,000人以上の人が訪れている劇場内の出来事にしては驚くほど狭い世界だと思う。だから敢えて作品名も書かないし、私の贔屓に関してはこの日記の過去ログというか数日前のものを読めば明らかなので、その人が今出演している舞台が何か、そしてその評判がどうかということも検索すればわかる、だから具体名は書かない。


というわけでこの1ヶ月というかは自分比ではかなり熱心に同じ演目に通いました。まあ、ほんの両手程度ですけど。って全然ファンでも何でもねえって言われそうだけどな(まあ、類友でうっすいファンが多いからそこそこのお席をファンクラブ枠からもいただいていたけれども)。
で、贔屓が出ている長期公演というものは、観てる間はまあおおむね、8割以上は幸せなんです。でも、一歩ロビーに出るといろいろ面倒な事も辛いこともあった。何しろいわゆる業界内でできた友達(なんて言えない存在かもしれない、何しろ価値観が根本的に違う)から贔屓に関するさまざまな評価をいただき、それをあたかも広報担当者のように打ち返す日々。つーか自分は関係者じゃなくてタダのファンなんだよ!!!もちろん、それをファンレターに包み隠さず書いてご注進なんてできる立場でもないわけだから、あーもうストレスが溜まる溜まる。観てる間の幸せは80%でも、その後の面倒くささを考えると、結果的に自分は幸せなんだろうか?そもそも、チケット代を捻出するために働いてる面倒くささってのも存在するわけだし。差引したら、むしろ幸せなんて20%かそこらじゃない?


まあそんな時代もあったな、と懐かしむために今これを書いてるんですけど、いやもう煮え切らないことこの上ない。趣味の欄に「観劇」ってもちろん書くべきだと思うんだけど、20%の幸せのために40%の労働と40%の上記のような面倒くささを対価として支払うってどうなんだろう? そんな1ヶ月の私でした。趣味なんて、全ての情報から距離を置いて自分の殻に閉じこもるのが、やっぱり一番よね。