観劇断捨離

南米某国から持って帰ってきた段ボールが一部処理できないまま早2年。すでにゴミ屋敷と化した我が家にオットもすっかり諦めきっている今日この頃、普通にいろんなものを断捨離(ってコトバ、今でも通用するのかしら)しなければいけない中で、わたしが急に一大決心をして実施中なのは観劇断捨離。スペース的にはまったく大したことがありません、ちぇっ。
具体的には、取ってしまった舞台のチケットを前に、この舞台の観劇を自分はほんとうに欲しているのかどうか再度自問自答し、必要性を層別した上で譲渡先を探すわけです。「時間と良心さえ許せば観たい」と思ったものは元値では売りたいし、「つい出来心でチケット取ってしまった」ものに関しては大盤振る舞い、最初から定価の半額とかでも引き取ってくれる人を探す(=某プレイガイドが提唱するリセールセールスよりもはるかに安くする)…というものです。しかし半額で売りに出すとか、なんてムダ遣いをしているんだ自分。


2月のこのブログにも書いた通り、年間で100枚以上のチケット半券が手元に残ってようやく「趣味は観劇」と言っていいのでは…というのが観劇沼と呼ばれる世界。ですが、わたしはどうやら、この沼を楽しむにはどうやら八方美人すぎるらしい。
オットの目が厳しい。仕事を休んだり抜け出したりするのに罪悪感を感じる。堅気の(=従来の)友達と会ってふつうにご飯食べたりする時間が欲しい。旅行もぼちぼちどこか行きたいかもしれない。…すっかり忘れていた感覚が、少しずつ元に戻ってきたのです。


よし、もうやめようこんな事。


あああの舞台が観たい、あの役者さんが観たい、喉から手が出るほどチケットが欲しい…という極限状態まで時間と間隔を巻き戻さなくても、とりあえず惰性でチケット取りするのと惰性で観に行くのはやめよう。それは、作り手の皆さんにも申し訳ない話だ。


…まあそれでも、相変わらずすごいペースで観に行く事に間違いはないんですけどね。でも、せっかくのライブ、生の舞台。途中で寝たりすることがないような舞台を厳選して観たいなあと改めて思っている次第です。