5年前の私、今の私

ねんざで動けない日、ただ動くのが面倒な日、私は家のPCで動画をあさる。会社員から足を洗って早●年、それは一度立ち入ると抜け出せない底なし沼だともう私はわかっている。


今日は、某バラエティ番組の古い映像を観た。現時点で退団を発表している宝塚スターが出演している。「今年で95周年を迎える宝塚歌劇」というフレーズでそれが5年前のものだとわかった(宝塚は今年で100周年だ)。私はそこに出ていた役者さん全員の舞台を観たことがあるのだけれど、記憶の中の舞台姿や最近の各種セレモニーやら退団発表の記者会見やらでのキチンとした受け答えに比べてあらー皆かわいい、ほっぺたなんかもプクプクしてるよ、何だか皆ほんとうにずいぶん立派になって大人になっちゃって…と感慨深い。実年齢はさして差はないはずなんだけれど。


そこで思う。5年前からの自分は何をしてきたのか、と。新卒で入った会社を辞めたのがちょうど5年前だ。それからって…


引越し2回、退職2回、そのまま続けていたら恐らく一生かかわりがなかったであろう種類の人たちとの交流。キャリア的には断絶したけれど、「人生経験」という意味では決して軽くはないものだったな、とあらためて思う。だいじょうぶ、これはこれで、そんなに悪くはない。


…ちなみに「いやーみんなこんなにかわいくて、なんで私宝塚に興味持たなかったんだろう。やっぱ目先の結婚に気が行き過ぎていたのかしら」と思ったのだけど、当時は残業しまくる合間に有給とって東京日帰りで転職活動、たまに早く帰れる日は習い事かちょい飲み、土日はムダにドレスの試着…みたいな生活してたから、月曜の19時からのんびりテレビ観てる暇なんてなかったんだった。忘れてた。でもあの時点で宝塚にハマってたらベルばらの貴婦人ばりにアタマの上に羽根を乗っけていたかもしれないから、これで良かったと思っておこう。