性癖ってなんだろう

岡山・倉敷の小学生女子誘拐事件、怖いですねー。何がって、8か月前に1000万円かけて防音室を作ったりしてる妙な用意周到さですよ。「4月に通学路で偶然見つけ、気に入った。好み通りに育て、結婚するつもりだった(朝日新聞デジタルより抜粋)」ですって!
南米某国の駐在員マダムがたの中でもこの事件は話題になりました。私より少し年上で、もちろん夫を持つマダム達ですから、「ほら、大人の女性だと思い通りにならなくて怖いんじゃないかしら?」というごくごく平凡な結論になっていたのですが、そうなんだろうか、私は違うと思う。でもとりあえず、考えられる可能性を列挙しておこう。


パターン1: 好み通りに育てて16才になったら結婚する、そのまま彼女が30代になるまで夫婦関係でいて看取ってもらう
パターン2: 好み通りに育てて16才になったら結婚する、しかし20才過ぎた頃には無理矢理捨ててまた若い子に走る
パターン3: 「〜結婚する」は警察へのタテマエで、実は小学生女子にしか欲情しない


パターン1なら、プロセスの踏み方が少々異常ですが、じつは『源氏物語』以来不動の日本人好みのネタです。この場合、普通に子どもなんかも作って端から見れば至極まっとうな家族を作ることもできます。高橋ジョージ×三船美佳夫妻なんかも年齢差的には近いものがありますよね。
パターン2は、むしろもう少し上の世代、常に20代前半の女の子と不倫してるエロ上司(まあ、魅力がなければそれもできないので魅力的は魅力的なナイスミドルなのでしょうが)なんかにありがちなケースです。いつまで経っても恋愛対象が「若い女の子」。むしろ大半の日本人男性が潜在的にはこのタイプな気がします。それがちょっと若いだけ。20年くらい前はそれが「女子高生」で「ブルセラ」とか「援助交際」とかいう言葉が社会現象になったものですけれど…まあ、この20年くらいの女の子なんて中学生からは化粧もするし言動も大人っぽくなるし、若さがないと言えばないと思うので、バリバリ「若い」を求めるとなると確かにかなり年齢下げないと厳しいかもしれない。AKBが台頭して、ナチュラルメイクや素朴そうな雰囲気がモテるとしてそちらにシフトしてる子も多いかもしれないけど、それはそれで、例えば大島優子って25才過ぎてるし、柏木由紀だって23才とかですからね。何が大人の女性で何が少女かわかんない感じじゃないですか、なんか。


…しかし私はこの事件、絶対「パターン3」だと思うわけです。たぶんこの犯人の男、心底“おさないおんなのこ”にしか興味がないと思うんだ。さらにタチが悪い事に、マダム達が思うように「オトナの女性(百歩譲って、若い女の子=女子高生まではオッケーとしておこう、結婚もできるわけだし)には何もできないから…」ではなくて、本当に、心底、恐らくは自分も十分に若かった中学高校の頃から、第二次性徴期前のカラダの女の子にしか興味がない可能性が高い。
だって、そうでもなきゃそんなに周到な事はしない。心底そういう嗜好の持ち主で、児童ポルノ法なんかの存在も理解していて、だからこその1000万円防音室。それに、49才って、実はもうそういう色んな受け皿(=同人誌を含めた児童ポルノ的な文化)ができあがってた年代だと思うし。宮崎勤って生きてたら今何才だっけ?


性癖とか嗜好というものはどうしようもないものだけれど、しかしなあ…酒井順子先生の「負け犬」の定義の一つである「産んでいない子供の歳を数える」にまんまとあてはまる話でイヤなのですが、私も既に“危なくて仕方ない年齢”の娘がいてもおかしくない年齢になっている(具体的には、初めて本気のプロポーズを受けてから13年経っている。婚約から結婚式まで1年、そこから出産まで1年、妥当でしょう?)ので、何となく他人事ではありません。だって、必要なメールがまぎれてしまっていることがしばしばあるので週に1回は「迷惑メール」フォルダをチェックしているんだけど、でもってそこには“moe”なんてハンドルネームなせいか男性向けの変なメールもいっぱい入ってるなんだけど、「つるぺた」とかって文字もちょこちょこ目にしてしまうのよ。それってつまり、ある意味ではそういう嗜好がすっかり市民権を得てるって事でしょ?