アバウトの功罪

日本食材コンビニに行く途中で鍋を焦がしたかと勘違いし、焦ってUターン。まあ、勘違いだったのだけれど。
面倒くさくなったので自分の居住区内で買い物は済ませ、余った時間で長年の?懸案であった「バッグの修理」に行く。日本のセレクトショップで買ったものなんだけど、手のところの縫い口がほつれてるんだよね。まあ、一眼レフを入れて長距離行動していたのがいけなかったんだけど…。
この国には、間口1メートルくらいの修理屋さんが路面店で存在していて、すぐ2ブロック先にそれがあるのは認識していた…でも行けなかった。だって、言葉の壁が…! しかし日本に帰って修理するのも年末年始は修理屋さんがどんなふうかわからないし、まあ思い切って行ってみたわけだ。
「えーっと、ここ、ここ。縫って」「ちょっと待って」
何という事でしょう!(ビフォーアフター風に)毎日のように通りすがりに顔を見てきた修理屋のおじさんは、頑丈そうな糸をおそろしくクラシカルな足踏みミシンにセットし、入念に縫ってくれた。何かというと手際が悪いこの国において、その場で…なんて奇跡そのもの。さらにミラクルは続く。
「タダでいいよ、こんなの」…今後カバンや靴を修理する可能性がないかもしれないのに、そんなわけには行かない!…というわけで結局、チップ程度の小銭(約250円)を置いて帰ってきた。うーん、こんなんでよかったのかなあ。本当は定価でも100円とかだったりして…。まあ、日本なら1,000円はかかる修理なんだけどね。でも、それでこの国の経済体系が崩れたらよくないもんね。大げさすぎか。


この国はアバウト。毎日のようにいやになっているけれど、たまにそこがいい、なんて時もある。


どうでもいいのだけれど、猫がうるさい。明日はテストなのに、私が座って勉強しているとことごとく邪魔されるので困る。さらにオット帰宅後、手をひっかかれてオットが立腹。動物虐待はやめなさいってば、とたしなめたのだけれど、「虐待されてるのはコッチや!血がまだ止まらへん…」という事を聞かず。そんなこと言ったら私だって、手がもう傷だらけで、まるでリストカットが趣味の変にIQだけ高いサブカル女学生みたいなんだけど…。


晩ご飯は、まるまる日本食材(しかも日本で買ったもの)頼みのコリアン。具体的には、「グリコごちうま・ズンドゥブチゲの素」を使った豚肉と豆腐と白菜のチゲ、「一風堂もやしの素」を使ったもやしナムル、「叙々苑焼肉のたれ」で食べるブラジルヤクルト社の農場産“WAGYU”の焼肉、サニーレタスのサンチュ、もらいものの韓国海苔。海外生活も2年になろうと言うのに未だにこのザマってああ、情けないったら! (でも美味しいんだもん)