ローカルなルール

金曜からの雨が今日もだんだん本格化してしまい、準備していたOさん宅でのテニス練習もなくなってしまう。


夜はオットの会社の日本人駐在員だけの、家族ぐるみの飲み会。オットはこれがものすごくイヤなようで、開催が決まると当日までの約1か月間軽い鬱状態に追い込まれる。原因はいろいろあって、「中締めナシのノンストップ18:00〜23:30まで開催」「会場は『客が少ないので子供が走り回っても平気』という理由で、毎回同じ、死ぬほど不味い小汚い店」「なぜか精算が『総額を家族数で割る』方式なので、子どもがおらず、アルコールもほとんど飲まない我々の負担がやたら激しい(具体的には、私がビールをグラス2杯、オットはジュース1杯と水を500mlのペットボトル1本、あとはサラダとフレンチフライポテト、硬くて噛みきれない肉とピザを一切れずつで、毎回ひとり7,500円程度)」などの諸条件も確かに面倒くさいのだけれど、それも社交費だと思えば致し方ない。


まあ要するに、問題は決定的に“内容がつまらない”のだ。現在の駐在員は、なぜだか、オットの会社の、本社ではなく特定の拠点からの人に集中していて、我々を除くほぼ全員がとある県(100万人都市のない県)の、もっと具体的に言えばしかもそれを4分割くらいした中の一つのエリア(合わせて人口20万人程度)の出身者で固まっているので、ローカルネタで会話のほとんどが埋め尽くされている。例えば今日の飲み会では、2時間程度は『地元の小学校と中学校の話』『遠い共通の友達がいることが判明した話』『出身校のホメ合い(同じ学区内の2〜3個の県立高校と高専)』のみで会話が進行していた。明らかに何だこりゃという顔をしていたであろう私たちに、いちいち「みんなが言っているA高校はB市とC市併せても、D高校に次いでいい高校。D高は学年トップとかしか行けないから、男で勉強ができる奴は大抵A高か、あとは高専に行く」など詳しく解説してくれて、特に私たちを阻害する目的ではないらしいのがさらに恐ろしい。


まあ、私は慣れてるけどね。名古屋市内の私立の中高一貫校を卒業しながら、愛知県の誇る(?)公立高校入試複合選抜制度における三河1群2群/AグループBグループの内訳をほぼ全部記憶しているのは三河地方が本社の会社で●年働いた賜物だ、と思っている。その知識、特に何の役にも立たないけど。っていうか今ググったら三河1群2群が少子化により廃止なんだってー。岡崎と刈谷が併願可能になったら事件だぞコレ、それともそれは回避されるのかしら。いやだから、今となっては本当に全然役に立たないんだけど、その知識。



帰ったら、人間の気配がある時(=すぐに掃除してくれる人がいる時)しかトイレに行ってくれない我が駄猫が、トイレを我慢して右往左往していた。うーん、夜の4時間を超える外出の時は、ペットホテルに預けた方がいいのかなあ…。バカにされても「猫がいるから帰る」って、まじめな言い訳になり得るのかもしれない。