曽野綾子の爆弾投下

ネットサーフィンをしていたら8月31日号の週刊現代に「甘ったれた女性社員たちへ~私の違和感」として曽野綾子が爆弾投下をしたそうですね。残念ながら本文は読んでないので、その後にネットに載っていた記事から内容を推測することにします。タイトルは、下記の通り。

・「出産したらお辞めなさい」曽野綾子氏に反論続々女性が望む“働きやすい社会”は遠のくか、近づくか
曽野綾子「出産したら退職を」提言に「問題提起に意義あり」
・「出産したらお辞めなさい」労基法違反推奨の曽野綾子論文を週刊現代が掲載した件はなぜ問題にならない?

まあ私がこの件について何か言っても「子供ができない女のヒガミでしょ」「いやむしろアナタ今では労働力にすらなってないでしょ」と片づけられるのは明らかなので、敢えてそこに関して自分はどうとは言いません。でも、この案件は爆弾投下によってもう1度議論・自問自答すべき部分だとは思うんですよね。とりあえず実感として、オーエル時代に育休を取っていた女子たちのナマの声を記録に残しておきます。時代はリーマンショック後、『ハケン切り』という言葉が流行していた頃の話です。

A子さん:「派遣さんも簡単には増やせない時代だし、職場に変な負担をかけないように、育休復帰したらせめて2年は働こうと思う」
B子さん:「子供と一緒にいてあげたいし、働きたいという気持ちも起きない。でも将来的に教育費とか考えると、まとまった収入はあればあるだけいいし、だとしたら今の育休が切れる前にもう1人か2人産んで、上の子が小学校に上がるまでは休みが切れないようにしたい」

B子さんのような人は、「ひどい!女性はみんな、本当に育休を申し訳ないと思って取っているのに!」という言い分の記事とは、少し角度が違う「声」です。当たり前ではあるけれど、育休を取る女性がみんながみんな同じスタンスなわけではないという事です。

ちなみに、A子さん・B子さんとも、その後、上記を有言実行し(B子さんは予定日の計算ミスで、途中で2週間のみ復職したようですが)、現時点でそれぞれ3人のお子さんを産んで復職しています。人口増加にも貢献、国内総生産/経済活性化にも貢献、女性の社会進出にもそこそこ貢献という事で、残るデータはいずれにせよ申し分ないと思うのですが…。


ごめんやっぱり個人的な意見を言わせて。えーっと、A子さんでもB子さんでも、あくまでも復職した時点で仕事に対するモチベーションがキチンとあれば、いいんじゃないかなあ。教育費の捻出ってすごいモチベーションになると思うし。逆にモチベーションがなければ曽野綾子の爆弾そのものになっちゃうよね。でも、モチベーションに関しては、独身/子供なしで働き続けている女性にも、あるいは男性にすらも、問われるべき点な気がします。理想としては、出産予定のない人に対しても3カ月〜半年くらいの連続休暇が取れる制度を実際に運用している会社があれば、それがベストだと思う。