「普通に可愛い女の子」の話

moeringal2013-02-20

・ネット上に流出した最近の沢尻エリカのオフショットが可愛かった。個人的には、まあホテトルとかワニを飼うとか放送コードにふれるネタが多すぎて映像化そのものがアレなのかもしれないけれど、岡崎京子作品で言うなら「ヘルタースケルター」よりも「pink」を演ってほしかったなあ。「へルター〜」のりりこはスーパーアイドルモデルだけど、「pink」のユミちゃんは複雑な家庭環境のもとに生まれていて何故かワニを飼っていて夜はホテトル嬢(古い言い回しだなあ)なんかしているけれど、パッと見た感じはちょっと可愛くて伊勢丹で買ったそこそこいいものを身につけている普通の窓際OLで、沢尻エリカは実はそういう“ちょっと可愛い子”を演じると最高に可愛い。「間宮兄弟」とか可愛かったよなあ。そして、「へルター〜」でチラリと出てきた素化粧のエリカ様も、八重歯を取っちゃったにもかかわらず“人工的なハーフ美人”と言うよりはやっぱり普通に可愛いかったし(そして持って生まれたスタイル的に、水原希子と比べるのはあまりに残酷だと思う)。「1リットルの涙」で彼女にハマった男子はその後の彼女の生きざまに“騙された”と思ったようだけれど、それも含めて“女優”なんだと思う。


・動画サイトで見た、NHK大阪の地方ニュースに出てきたらしい現役の宝塚男役トップスターさんがあまりにも普通に可愛くて顔が小さくて意外に身長がありそうで足の長い子で驚いた。周囲にいる宝塚ファンの話を聞く限り、ヅカ的にそれが誉め言葉になるかどうかわからないので敢えて名前は伏せるけれど、本当に可愛かった。例えば天海祐希とか真矢みきみたいな「本人は消しているつもりでも消えていない『男前』感」が彼女にはなかったのだ。むしろそのあたりの先達よりもちょっとキャリア・カジュアル系の女の子モデル、例えば押切もえとか田中美保とか知花くらら(男役トップスターさんの年齢はだいたいそれくらいだと推測される)と並んでも引けを取らないなというイメージ。…うーん、彼女がセンターを張る舞台、見たいような見たくないような。例えば習っているダンスの先生が現役だった頃の、笑ってしまうほどクサくてむさ苦しい“宝塚歌劇の男役芝居”に妙なカタルシスを感じてしまった自分には、もしかしたらつまらないかもしれないし。でもそうでもないのかなあ。だって、本人はきっと“男役”が好きでやってるのは間違いないと思う。ミュージカルでいい役もらうだけなら、モデル上がりの米倉涼子藤原紀香のほうが、元トップスターさんの大半よりも余程いい役もらっているから、最初からそっちを狙っていくはずだものね。


・そんなこんなで「普通に可愛い」は私が女の子の容姿に与えることができる最大級の誉め言葉である。そして自分自身が長年追求してきたことでもある。私の事を「可愛い」と言ってくれた人が過去にいなかったわけではないけれど、実は私などよくよく見てみれば驚くほど厚化粧なだけの、単なるデブかつ日によって目が一重にも二重にもなる微妙なブスに過ぎない。そういう人たちは私の「『可愛い』研究」にまんまとだまされ、かつ下半身のデブを敢えて目に入れずにいてくれていただけだと思う。そして、私の「普通に可愛い」の原点は、何を隠そう折原みとの少女マンガだ。この間実家で古い本を処分していて改めて気づいた。柊あおい北川みゆき藤村真理岩館真理子(この人はちょっと絵柄が違うけど)の描く女の子の絵も好きだったけれど、何と言っても折原みと。うん、今でもなりたいよ、折原みとの描く女の子の顔に。