愛と憎しみの新婚パッカー

参った。今年の年間旅行計画を練るにあたって、南アやエンジェルフォールはあまりにも高かったので、物価の安いボリビア・ウユニ塩湖ならなんとか今すぐでも(=ベストシーズンが雨季の2月なので)行けるかも…!と日系の旅行会社(言わずと知れたH●S)に聞いてみたところ、ホテルが足りないんだって。何でも、昨年秋から既にキャンセル待ちが出ていて、もはやそのキャンセル待ちすら預かれないとか。 うわー何だそれ。しかもアメリカとかイギリスの旅行サイトを巡回してみると(サービスにうるさい人が多いので、基本的にホテル情報はそちらで収集する)、海外の旅サイトではこのウユニ、しかも雨季、ぜーんぜん人気薄だったりする。まあ確かに、世界遺産ですらないしねえ。


さてさてがつがつ残業をしていた独身時代から『2人で会社を辞めてバックパックで世界一周するハネムーン☆』なブログを見ると吐き気を催す自分ですが、「ウユニ塩湖、マチュピチュイースター島」は彼らにとってマストなポイントであるらしいので、参考に今回、あれこれ見てみました(「世界一周 ハネムーン バックパッカー」くらいで検索すると驚くほど多くのカップルのブログが出てきます)。すごいよみんな行く先々で同じような新婚パッカーとダブル/トリプルデート状態で行動しているよ。吐き気を催すけどきっとそれはちょっと羨ましいからだと思う。だって、自分一人が会社を辞めるだけであんなに思いきれなくて、しかも思いっきり後悔しているのに、旦那さんまで会社を辞めるなんて…!皆、つぶしのきく人たちなんだろうなあ…。ロマンチックにしたいホテルなんかもすっぱり日本人バックパッカードミトリーとかでしのいでいるのもすごい。私はそっち方面はそっち方面で、やっぱり無理。


しかし私はれっきとした日本人なので、やはりマチュピチュは行って良かったと思っているし、イースター島も悔いなしなので、雨季のウユニ塩湖もきっとハズレはないだろうと思っている。それにしてもイースター島、一時期は「観光客の半分以上は『グラディウス』好きな日本人」だと言われていたけれど、いざ行ってみたら全然そんな事なくて、逆に驚いた。そもそも宿に日本人がいなかったし。でも、朝日を観に行ってみたら、いきなり日本人が3割くらいいたのには驚いたけど。そしてその殆どがカップルで、しかもレンタカー相乗りで来ているダブルデート組もいたりして、「こ、これが噂の…!」と思わずうなった次第です。うーん、日本人はやっぱりご来光が好きなんですね!そして、ウユニ塩湖も「鏡張りの塩湖に当たる朝日」ショットをみんな載せているけれど、もちろん私もそれを見たい! そして、それはオールジャパン(=定員7人全員日本人)でジープをチャーターすると一番効率よく観にいくことができるらしいのだ。…うーん、これは、オットの休暇など気にせずひとりで旅立ち、そしてその新婚さんたち(下手すると3カップル+自分と言う編成)とツアーを組むべきという事なのでしょうか、やはり。しかしパリやアントワープをひとりでふらつくくらいなら全然平気だけど、さすがに南米、しかも鬼門の高地で、ひとり新婚さんに交じって回るのは厳しいなあやっぱり…高山病でふらふらになった挙句、その新婚さんたちを鉄パイプとかで殴打しそうで怖い。それに、夫婦そろって病に倒れ旅の途中で亡くなった唯一の日本人パッカーのご夫婦って、確かその最期の地がボリビアだったと思うし。意外に怖いのかしら、ボリビア


きっと潜在的な願望があるだけにこれだけ毛嫌いしている新婚パッカーですが、南米旅行を企んでいると、彼らの体験記録なしでは情報が思うように集まらないのが事実。もちろん持っていないのだけど、ご参考資料は下記の通りです。

↓たぶん、この本あたりがその「夫婦で世界一周」ブームの走りだと思う。立ち読みして吐きそうになったのも、早13年前か…。

LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉

LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉

↓こちらはその、道中ボリビアで亡くなったご夫婦のブログの書籍化。まだブログも残っているので、読みたければ著者名で検索したほうが早い。
タビロック - 夫婦で世界一周しよっ♪♪

タビロック - 夫婦で世界一周しよっ♪♪