ガキの記憶、腐の記憶

ひょんな事からオットと往年のサンライズアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の話になる。っていうかあのアニメ、普通に小学生男子にも人気だったのか…！当時の名古屋市某所の小学校では人気なかったし、私はてっきり、腐女子熱狂専科だとばっかり…！　少なくとも当時、大阪市某所の小学生男子には人気だったんだって。

「男子はやっぱり赤、主人公のリョウ君やでー。みんなあの二刀流をまねしてん。ホワイトタイガーもおってなあ…」「腐女子ナンバーワン人気は、青い鎧の大阪の天才少年・羽柴トウマ君だったけど、地元的には？」「あんまないね、出てきたのも遅いし」「（よく憶えてるなあとビックリ）んー、じゃあ、二番人気は？」「あいつやあいつ、緑」「伊達征士、底堅し…!!!（確か、同人全盛期時代の定番は征×当だったはず！）」「大剣を振り回すのがカッコ良かってんよ〜。やっぱ弓や槍はちょっと影が薄い」

人気の秘訣は切り合いシーンに、「赤＝主人公、青＝軍師、黄色＝大食い」という戦隊ヒーローの定番を踏襲したところ、だそう。その割に小学生男子にも腐女子にも、緑が人気だったのはなぜ。「タカラの白い鎧（輝皇帝の事だと思う）のオモチャが欲しかってなあ」「NG-FIVEとかいう声優さんCDが流行ってねえ。もちろん『声優ジャーナル』とかいう雑誌もなかった時代よ」…そうだ、どちらも「トルーパー」の側面だ！ともあれ、お互い消えかけた記憶を探り合っての会話を楽しんでクリスマスの夜だった。

ちなみに私はみずき健の描く健全な征×当ファンでした！（笑）　同人作家がオフィシャルのCDジャケットの絵を描くとか（まあみずきさんは既に商業誌デビューしていたし、日向章一郎のコバルト文庫の挿絵も含めて相当売れまくっていたけれど）今にして思うとすごい時代だったなあ。

鎧伝サムライトルーパー 第八巻 [DVD]