母の萌え、娘知らず

日本滞在時、実に3年ぶり以上に年の離れた従姉・Yとランチに行く機会があった。「一時は“柳原加奈子”をほうふつとさせる太りっぷりだったのに、ふたたび独身時代の“華原朋美ふう”の雰囲気が出てきている…!(この間、「HEY!HEY!HEY!」のさよならスペシャルで古い映像を見て改めてそう思った!)」と祖母の病院帰りに鉢合わせした際に驚いた私、もちろん話題はダイエットのからくりについてだったわけだけれども他にもいろいろな話を聞いた。特に興味津々だったのは、4年くらい会っていないその娘・A嬢の事。


マッチの追っかけにしてお立ち台ギャルでもあったYの娘であるA嬢は、その時点ではバレエを習うふつうの「可愛い名古屋のお嬢さん」路線であった。しかし、すでにエスカレーター式の女子校の中学3年になる彼女は、「アニオタなんだわー…」との事。週末ごとに(はちょっと誇張か)港のそばの展示場で行われるあやしいイベントで薄い本を買ってきたり、高校に上がったら設置されている漫画研究会に入ろうと友達グループで画策しているそうである。そんな彼女の姿に、「ねえ、moeちゃんっていつからそこまでマンガ一本じゃなくなったっけ…」と心配げだ。A嬢の通う学校は私の出身校とは違い名古屋有数のモテ女子校なので、惜しいなーという気もしなくはないけれど、心配ない!若干改善したのは外見とマンガを買いまくるクセだけであって、今でも私、本質はオタだから…!(←まったく心配な話。)


とは言えそこは娘の自由を尊重する良い母親。もっかの一番の悩みは、A嬢が友達と幕張で行われる「ジャンプフェスタ」に深夜バスで行こうとしていることなのだそう。うーーーーん、そうだな、深夜バスは確かに今は女性専用VIP車両とかあるみたいだけど、安かろう悪かろうの事故も問題になったばかりだしなあ。ただし、行くことそのものには反対していなくて、「新幹線の安いパックにしたらいいのに」との事。さすが、マッチどころかヨッチャンの実家のお店へ遊びに行くなど、ジャニオタの元祖的な実績を持つYである。理解がある。


「私もさー、Hey! Say! JUMPとかにハマってくれれば、一緒に行ったりしたいのにさー」とY。Hey! Say! JUMPとは、またきちんと若いチョイスだ。Sexy Zoneではないあたり、「ジャンプ」でジャンプフェスタとかけているのか。その姿に、バンギャル紛いの行動に明け暮れる自分に「あんたもそんなにステージが好きなら、1回くらい宝塚も観に行けばいいのに…」と毎年冬になると(恐らくは、中日劇場での宝塚の定期公演のチケット売出し広告を新聞で見た時に)懲りずに言っていた母をちょっと思い出した。きっと、一緒に行ったりしたかったんだろうなあ。なかなかうまくはいかないものだ!


しかし「あんたと宝塚の話ができるようになるとは思わなかったわー」と今になって母が喜んでいるように、人生何があるかわからない。Yも懲りることなく、ジャニオタを陰に日向にA嬢にアピールし続けてほしいものである。