おとめ、開封 〜オタ女も開封編〜

とうとう、とうとう買ってしまいました! ダンスを教えていただいている先生が主演している宝塚のDVDを!


既にヅカファンな奥様(もとJ●Lスッチー)のおうちで上映会をやってしまった同DVDなのですが、いやあ、好きな時に好きなシーンだけ繰り返し見られるこの嬉しさ。しかし先生は美しいなー。10数年前のステージでのそれは、まるで天野喜孝の絵から飛び出てきたようで、本当に美しかった。っていうかとあるシーンなんてまるっきり吸血鬼ハンターDみたいだったし、あと黒い剣を振りかざす、エルリック・サーガの挿絵を思い出すシーンもあった。なんかマニアックな例えで申し訳ないのだけど、でもそうなのよ!

ちなみに十数年後の先生は、何故だか時おりほぼ素っぴん(少なくとも今の若いブロガータレントさんのアートメイクだらけな感じよりも、はるかにそれっぽい)で我々の前に登場するのだが、それはそれでちょっと樹なつみの、獣王星とか八雲立つの時代の、やや丸めの輪郭の男性の絵柄を思い出す感じで素敵なのだ。特に横顔が。「ベルばら」のイメージしかなかったけど、宝塚ってやっぱり少女マンガなのねー。しかも、ちゃんとその時代の少女マンガの(先生が宝塚スターだった時期は樹なつみの全盛期とほぼ一致するし、FFシリーズもチーフデザイナーがまだ天野氏だったと思う)。今のスターさんはスターさんで大変顔が小さく可愛らしい顔立ちの人が多いようだけれど、それはそれで今の少女マンガの絵柄なんだろうしな。それに実際、Youtubeとかで同じ演目の再演画像を見ると、先生の役を演じる人の姿は野村哲也がチーフになってからのFFシリーズに出てきたキャラっぽかった(神羅カンパニーとかそっち系の)。タカラヅカ、時代の鏡か。

しかし、私以上に先生にミーハー気分を抱いているダンス仲間の奥様方は皆、天野喜孝樹なつみも知らない模様で、とても寂しい。っていうかオタな女子、南米某国に赴任する男を捕まえて、ダンスしようぜ! そしてその感覚を私と分かち合いましょう。


それにしても宝塚の現実離れ具合は、安定のクオリティだ。私と同じく情緒不安定な母も、ひとときその悲しみと憂鬱を忘れられたようです。まあ、1日限りだったけど。