よい妻になんてなれません

オットの会社に新しく4月から駐在員さんとその家族が何組も来ていて、そのうち一組はうちと同じく子なし夫婦なのですが、その奥さん(27才)がすごいらしい。何がすごいって、


・家族帯同の場合は、会社近辺の郊外(トヨタの田原、日産の追浜、ホンダなら狭山に相当する場所)ではなく、便利な大都市圏に住むのが基本…だったのですが、敢えて郊外在住を選ぶ。理由は、「通勤時間で夫と一緒にいられる時間がもっとほしい」から
・ご主人の「早起きしたくない」という希望で同じく郊外に在住している先輩奥様は往復2万円かけて毎週(=つまり、交通費だけで8万円/月かけている)大都市圏に日本食材の買い出しに来ているが、彼女は特にそういったものを必要としていない。理由は「こちらのスーパーの方が安いし、わざわざ日本食材を買いに行く必要はないから」
・家にぬか床を作り、漬けたぬか味噌を単身赴任者に配っている。ぬかも米から自作しているとの事
・味噌・明太子も自作している
・もの静か。ほとんどしゃべらない。よって、語学はできないままでもコミュニケーションに不安がないため、語学研修なども受けておらず、会社の予算を圧迫していない


んだそうです。日本人の単身赴任者(含・社長)にもすこぶる大評判との事。 うわーーーーーーーーーーーーーー、いい妻。うちはオットが「便利な街中に住みたい」という人だし、私も別に遅く帰って来てくれても問題ないから郊外在住はしなくてもいいんだけど、それにしても家賃の高い都会に住み、高い値段だして日本食材を買い(お金さえ出せばけっこう何でも手に入るのがまた、タチが悪い)語学研修手当までガッチリもらってる自分に比べて何という省コストライフ。っていうか、親の代から既に漬物も味噌も店で買っていて、祖母の代までさかのぼってもぬかの自作なんてしていなかった自分が、今から目指しても絶対ムリ…。っていうか、もしかしてコレって、全然すごくなくて普通?私が、何もできないだけ?


落ち込んでいたら、オットに「うちもばあさんの代から、漬物は京都から仕入れてくるもんやから」と慰められました。でもそれって何の解決にもならないよね。パンタナールの虫騒動と言い、どんだけヤワなんだうちら。


…もしも子供ができて、しかもそれが女の子などという展開があれば、一年のうち半分は山村留学に出して、大自然の中でのスローライフをさせたほうがいいのかも知れません。その方が、少なくとも転勤族の妻としては有効よね。ラララ科学の子(そのくせ数学も物理も苦手)、主婦としてはいっさい、役に立たず。