ヴェリィはじめました

moeringal2012-07-19

かれこれ5年ぶりの先走り雑誌ネタです。
1ヶ月ほど前に私は日本で大量の雑誌を購入しました。日系人文化が根強く存在するブラジルには日本語書店も存在しますが、何しろお値段は日本の定価の3倍、しかも3カ月遅れ。実際、親に送ってもらおうにも送料も高い。…というわけで、「とりあえず何でもいーや」と手当たり次第に購入したわけです。まあその大半はオットの自動車雑誌だったんですが、私も3冊ほど購入した次第。『フィガロジャポン』と『CLASSY』は会社の制度を使って送料負担していただいているので、今回は美容院で未読の『VERY』『AneCan』『25ans』を購入。「“25才以上”がターゲットだったはずなのに、未だに看板モデルがOver30の蛯原友里押切もえ」「しかも、主婦ネタがやたら多い」「エビちゃんの呼称が知らぬ間に“友里”になってる」AneCan』もネタの宝庫ですが、とりあえず今回は生まれて初めてじっくり読んだ『VERY』について書こうと思います。古い7月号ネタですけど、いやあ、iwakoさんに前から勧められていたのですが、面白かったっすよ、ヴェリィ。


っていうか意外にセキララなの、色んなところが。例えば、ちゃんと表紙にも出てる特集タイトル『幼稚園ママの「水曜日はゴム・ウエストday」』。ゴム・ウエスト!いやもちろん中身はおしゃれなマキシワンピやサルエルパンツや(そう言えばお宅に訪問させていただいた際のiwakoさんも素敵なサルエルを履いていたような気がする)レースのショートパンツなのですが、それらすべてを総合した売り文句がゴム・ウエストですよ!「楽ちんボトムス」なんてまだるっこしい言い回しは使わないのね。ほか、『美味しいご飯に放射能フリーの知恵』なんてのも泣かせる。そう、特にヴェリィの主戦場である首都圏での子育ては、放射能との戦いになっているのは間違いない。すっかり地球の裏側で平和ボケしてるけど、去年の今頃は自分だってわざわざ横浜高島屋のデパ地下まで行って九州の野菜を血眼になって探していたじゃないか!そしてもちろん『イケダングランプリ』も興味深い。数々のイケダンスナップを見た後で自分のオットを見た瞬間のガッカリ具合と言えば、『JJ』のカップルスナップで気前のいい彼氏をさんざん見ていた最中に自分の彼氏からの電話がかかってきたかと思ったらパン工場の夜勤のバイト先から「今日は時給のいい担当になれた!」という自慢話だった時のガッカリをはるかに上回っている気がする、たぶん。理由は敢えて言わないけど。


そんなこんなのヴェリィですが、「マダム雑誌」というイメージとは違い、意外に地に足がついている印象です。むしろ、「20代後半以降に出産した人向け子育て雑誌」って言っていいかもしれない。何しろ2番目に目立ってる見出しが『ストレスフリーな働き方を見つけたら「ママっていつも笑ってる!」』だもんね。『定時勤務だからこそ、家庭でも仕事でも輝ける』というサブタイトルはまあ、それらしく理想論だけど、そうか、基本は共稼ぎなんだな。そして、ほぼすべての記事が「子供がいる前提」。「子どもをちゃんと産んで、しかもキチンと稼ぎ、なおかつキレイでいる」のが今のヴェリィの提示する「理想のアラサー像」のようです。 自律神経がおかしくなるような仕事と飲み会、トホホな恋愛模様に翻弄されるばかりだったアラサー初期の自分にとって目まいがする程眩しい世界だったけれど、結婚はしたものの子どももいなく稼ぎもなく、いちおう治安上の理由があるとはいえろくな服装をしていないアラサー末期の自分にとってもやはり眩しい限り。あまりにも自分の出来そこない具合を思い知らされて少しずつしかページが進まず、読むのに1ケ月もかかってしまった次第です。まじめな話、子どもができるまではむしろ『AneCan』のが良さそうだなあ(笑)…30代でもかかる子宮体がんや医療保険に関する記事など、年齢的に興味深い記事もあるにはあったけど、「やっぱ、まだいいや」と逃げ体制に思わず入る私なのでした。まあ、ゼクシィの時も逃げ体制だったけどね。