どこでもホーム、どこでもアウェイ

昔の日記でも同じようなタイトルで書いたことがあって、その時はあくまでも会社員として所属部署が変わることに対する話を書いてるんですが、今回はもうちょっと、一般論。


今回私一人の帰国だったので、大阪のオットの実家にもいちおう顔を出してきました。その時の会話。
義母:「(今回、帰国時にパリ経由でプチひとり旅をしてきた件について)ガイドさんなしで大丈夫なん?怖いわぁ」
義父:「で、ひとりで地下鉄とかも乗れるの!?危なくないん?」
私:「乗ります乗ります。や、私、基本的には警戒心がものすごく強いんで、どこでも怖くて、でまあ、どこでも大丈夫なんですよ。実際、大阪をひとりで歩くのも初めてだから、ここへ来る時も御堂筋線とかめっちゃ緊張してましたし…
義父母:「(笑)そおなんー?緊張するー?大阪もパリも変わらへんー?(苦笑)」

そんな会話が一週間前。そして、このニュースが昨日の話。

大阪・心斎橋で通り魔…刺された男女2人死亡
読売新聞 6月10日(日)14時37分配信10日午後1時頃、大阪市中央区東心斎橋の路上で、男が通行人の男女2人を包丁で刺し、大阪府警南署員に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。
2人は首や腹などを何度も刺されており、搬送先の病院で死亡した。男は住所不定、無職礒飛(いそひ)京三容疑者(36)で、府警捜査1課は殺人容疑に切り替え、同署に捜査本部を設置した。礒飛容疑者は2人と面識がなく、「自殺しようと思って近くで包丁を買ったが死にきれず、人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述している。
死亡したのは、東京都東久留米市氷川台、コンピューターソフト会社デジターボ」の音楽プロデューサー・南野信吾さん(42)、大阪市中央区島之内、スナック経営・佐々木トシさん(66)。発表では、礒飛容疑者は料理包丁(刃渡り18センチ)で、歩いていた南野さんの腹や首などを刺し、その後、自転車に乗った佐々木さんの背中や腹などを刺した。
礒飛容疑者は通行人を探すようなしぐさをした後、再び佐々木さんを刺し、さらに南野さんに馬乗りになって刺しているところを、南署員に取り押さえられた。礒飛容疑者は犯行の約1時間前、現場近くで包丁を1本購入していた。

…うん、怖いと思うんですよ。大阪だけじゃない、パリだけじゃない、それらよりもっとずっと治安が悪くて強盗も殺人も多発している今住んでる街だけじゃない。ニースでスリに遭ってからと言うものの、銀座でも横浜駅でも栄でも、私はいつでも警戒している。
どこでもホームで、どこでもアウェイ。どこでもすました顔をして歩いているくせに、内心どこでもびくびくしている。


でも、なぜかどこを歩いてても、旅行者に道を聞かれるんだよなあ。困るんだよね、そもそも道を知らない上に、新手のスリか強盗だと思って全身総毛立っちゃうんだからさ。