慣れとは恐ろしいもので

早いもので、今回の日本滞在も残すところ10日となりました。オットがいないので早起きせず、先生がいないのでダンスもせず(スポーツジムは、東京行ったり大阪行ったり生理になったり…となかなか通えるコンディションじゃなかったので断念)、ひたすら家電量販店とホームセンターとドラッグストアと100円ショップを往復して“日本のほうが圧倒的に安いor高性能な”日用品を漁る生活にもすっかり慣れ、財布の紐も身体もすっかり緩みきっております。いかんなあ。


広いバスタブにどっぷり身を浸し、広い洗い場でじっくり身体を洗う生活にもすっかり慣れました。危険です。これではマンションに帰ったとき、いろいろと絶望してしまう気がします。


民放テレビやサッカー日本代表戦が簡単に観られる生活にもすっかり慣れました。危険です。このままでは国に帰ったとき、いろいろなモノの禁断症状に陥りそうです。今回私がオットにやった、「スカイプでTV画面を映し出す」作業を、両親に教えた方がいいかもしれません。オリンピックもあるし。


しかしとりあえず、このタイミングで私が日本にいたのは、ワイドショー的にもラッキーだったな…などと思う今日この頃。『高嶋政伸の泥沼離婚裁判(美元って本当に凄い女だ)』『オウム“走る爆弾娘”の出頭(菊池直子って痩せたよね)』と、典型的な派手なネタが多くて。うん、こういう私のツボをついたワイドショーネタが硬軟ともにある時期なんて、そうそうはないと思うのよー。まあ、あまり見たくない「おくやみ」ニュースも、父は尾崎紀世彦の死にショックを受けていたし、母と私はみのもんたの奥様の葬儀のあまりの美しい光景に畏れ入っていた。湘南の広大な自宅庭園と、野の花をあしらった美しい装花のバランスがすばらしくて、それだけに寂しさがいっそう増す光景で。
豪華な邸宅と庭付きの「ゲストハウスウェディング」という種類の結婚式場が定着し、オーセンティックな結婚式場ホールに似た中層ビルの「葬祭センター」「セレモニーホール」という名を冠した葬儀場が定着した今、次に来るのは美しい庭とヨーロッパ風邸宅(もしくはシックな日本家屋)の葬儀場での「ゲストハウスセレモニー」「ガーデンセレモニー」かもしれないと思う私でした。難点は、死は予想外に訪れるだけに、稼働の予定が立てられないことかしら。