つかず・はなれず

うちのオットが駐在生活を辛く感じている最大の理由が「自社の駐在員同士のつきあいが面倒くさい(=別に他社の人の接待や、自社の役員のアテンドは問題ない)」で、そんなのも含めての駐在員タスクだろーと思いつつも実際に最近増えたほかの駐在員さんとの家族ぐるみ懇親会で「なるほど確かに面倒くさい」と思ってしまった今週末の自分。3才〜15才の子供が合計8人もいるのに、19時スタートで23時まで同じ会場のまま盛り上がるって…ねぇ。しかも、男性陣のうち複数名は、明らかに、自社の駐在員同士だけで行く土日のゴルフを熱愛していると見た(しかももちろん、ただゴルフをするだけじゃない感じ)。オットはそういうの、嫌いだからなあ。しかもこの国、ゴルフはぜいたく品で、ラウンドするだけで普通に1回3万円近くするし…。そして、一番面倒くさいのが、その自社の駐在員さんもそのご家族も、人間性としてはきわめてクレバーでいい人なこと。むしろ、仲良くさせていただきたい人たち。でも仲良くなってしまうとその仲良くする時間が異常に濃く&長くなってしまいそうな…どうしたものかなあ。まあ、あちらの方から、うちらなんて仲良くするのは願い下げ!かもしれないけど。


ところで、そんな自社の駐在員さんたちの中でも、末っ子の息子さんの高校進学に合わせて奥様と末っ子さんだけ先に日本に本帰国した(=こちらでインターナショナルスクールに通っている長男&長女さんは、夏に卒業するまで残っている)人がいるんですが、どうやらそのクレイマー・クレイマー状態が食糧事情的にかなり大変なことになっているらしいという噂が断続的に入ってくる今日この頃。「家に帰ったらご飯だけが炊かれていた」「クッ●ドゥ中華の素が底をついた」という本人情報、そしてオットの草サッカーに参加するよその会社の駐在員さんの息子さんにして同じインターの下級生からの「この間コロッケを届けに行った」という情報。…これはまずいんじゃないのか。なまじ同じ会社の部下なだけに、面と向かって頼むことはできないけど、SOSがあちこちから出ている状況じゃないのか。
というわけで、味の保証は一切できないまま、いちおう事前に奥様から仕入れておいた「カレーはエ●ビー」の情報のもと、人数分+αのカレーライスを作ってみました。そしてオットが「嫁がつくったんですけど持っていきましょうか?」と電話。


その反応:社交辞令的な遠慮すらもなく、即答で受け入れオッケーの返事。


少なくとも味見をする前の段階では本当に喜んでいただけたようで、いやあ、思い切って一歩踏み込んでみてよかった、よかった。「これからも毎日何か期待されたらどうするねん」とオットが言っていたけれど、まあそれは味的にありえない…と思う(苦笑)。「まあ、毎日はアレやけど、ちょくちょく何か届ける感じでいいやね」ということで意見が一致しました。
ふつうの会社生活以上に人間関係がせまくなりがちな海外駐在員生活ですが、慣れない異国での生活。ふだんはつかず離れず、ただし困ったときや非常事態はふつうじゃあり得ないくらい踏み込んだおせっかいも焼きつつ、よい人間関係を築いて行きたいと思います。