モノはいいよう

連休中の国内旅行のボッタクリぶり(祝日連休時は、たとえ1泊2日の旅行であっても3泊4日分の宿泊料を課す…という法律があるのだそうです)・近隣諸国便の暴騰ぶり(激安クラスと、ファーストクラスから埋まるそう)にうんざりして旅に出ない私。ちなみにいびつに経済が急成長している国で真っ先に埋まっていくファーストクラスというと、林真理子が日本のバブル経済時代を描くと必ず出てくる「あの頃、飛行機は必ずファーストから埋まった。特に香港便では、見るからに金をたっぷり持った男と若く美しい女が隣り合って座っていたものだ」的な描写を思い出すのだけど、ブエノスアイレス便とかってやっぱり、そんな感じなのかしら? もしくはお買い物しやすいパリかNY便じゃないとダメ? 今度パリ便に乗るかもだけど、こっそりファースト席のカーテン開けちゃうよ、もう!


さてそんな私の地味極まりない生活ですが、こんな書き方もできる。「ダンスの練習中にやさしさと凛々しい雰囲気を併せ持つタカラヅカ的先生(同性)に肩を抱かれて迂闊にもときめき、福山雅治に似た幼馴染との再会に心躍らせる。でもいちばん大事なのは彼のこと☆な、うれし楽しの乙女ライフ」…ウソだ。色々ウソだ。先生は“的”じゃなくて本物のOGだし、会社の同期は幼馴染じゃないし、オットのことは大事だけど、心配してるのは心変わりとかじゃなくて健康だしな。…ああ、まぼろし乙女ライフそんな「モテる女子校」的青春を送ってみたかったぜ。


とか言いつつ、自称・福山との再会を前に、しっかり美容院に行って生え際の白髪を染める自分であった。まあ、見栄を張りたい相手は、「同期の中でいちばんカッコよかった自称・福山」ではなくて、「年を取らないことで有名だった独身&社員時代の自分自身」なんだけどね。