あんたの夢をかなえたろか

タイトルは違う番組です。結婚以降あんましTV観ていなかったんだけど、久々に実家にいたらTVが相変わらず点けっぱなしになっていて、そして「とんねるずのみなさんのおかげでした」を観たら、「とんねるずハンマーオークション」というコーナーができていた。もちろん往年のハンマープライスの焼き直しだ。とんねるずが持ってる冠番組の一コーナーだし、新たな開催の名目(「ハンマープライス」時は、阪神・淡路大震災への寄付がオークションの使途だった)もあるし、まったくおかしくない企画である。もっとやって、正しく東日本大震災に寄付していけばいいと思う。


でもって、昨日はその商品の受け渡しの模様が番組になっていた。「小栗旬を2時間くらい好きにできる権」というもので、81万円で、落札したのは40歳未婚の女性。そしてその2時間で美しいリムジンの中でデートをし、深夜の大阪ウエスティンホテルで各々衣装を着けて神前結婚式を挙げ、大阪の空中庭園で少し話し合っていた。これは安い。むしろ、普通にウエスティンで和装で挙式して写真撮るだけでも結構何十万円単位だろうになあ。まあ、ウエスティン側からしても、アナウンサーに「結婚するならウエスティン!」と言わせていたので、これまたよい広告の仕方だと思うけど。ともあれハンマープライス時代の一時の暴騰ぶりを考えたら(アルフィーのパーソナルライブとか何百万円だっけ?)、小栗旬ファンならなぜ参加しなかったのか地団太を踏む安さだと思う。


小栗旬はカッコいいと思うし出演するドラマも観るけどそこまでファンというわけではない私がしきりに「これ、ファンなら絶対安い」と言っているのを見た母に、「あんたはじゃあ、今いちばんの“そういうニュアンス”での夢は何なの?」と聞かれたので、さして迷うこともなくサッカーワールドカップで日本代表を現地観戦する」と答えた。有名選手とどうこうなんて考えていない、サインもいらない、ただ、本番の舞台で同じ空気を吸って応援したい。2002年以降、結構その辺はブレていないと思う。会社の休みが6月にそんなに取れなかったため、高額なホテル代とチケットをものともせずに使えるシチュエーションを検討した結果、本当は2006年に新婚旅行でドイツに行こうとしていた。しかし生憎、結婚そのものができずそれはかなわなかった。海外関連の仕事をしているサッカー好きと結婚だけ前年にして新婚旅行を保留したまま迎えた2010年も、安全志向のオットの好みと、あと私自身のリスク回避本能が妙に働いて、敢えて南アは回避することになった。上手く行かないものだ。


しかし9年目にして突然この夢は、特にハンマーオークションなどしなくともかなう可能性を帯びてきた。夫が、とりあえず2014年を挟む任期でブラジル駐在になったのだ。私も仕事を辞めたし、サッカー王国ブラジルの気質を考えて本気で会期中の会社を休みにする検討も始まっているというから2日やそこらの休暇を取るのは可能だろう。2002年に涙をのんだチケットも、いくら日系人が多いとは言え開催国というわけではないし、多少暴騰してもOL時代のわずかな貯金をはたけば対セレソン(注:あえてポルトガル語)以外の予選リーグくらいはゲットできると思う。…しかし、それも何もかも、日本代表がワールドカップ本大会に出てこないと意味がない。コンフェデ? そんなもので納得するくらいなら日本でキリンカップ観てれば一緒だよ、別に。


…というわけで、とりあえず今日、勝ってくれー。


*追記
あーーーーーーー勝った。打てども打てども入らないFW陣、最後だけ通らないパス、一瞬夢を見る正面21メートルのフリーキック、最後の最後、点を取ったのはザゲーロ(注:あえてポルトガル語)のヘッド。
懐かしい痛みだわずっと前に忘れていた。…と1年半前、不人気だった頃も粘り強く代表を応援していた私としては別に嫌いじゃない試合でした。ある意味、ちょっと前までのサムライブルーアジアでの必勝パターン。本田はともかく長友はまだこの辺りではいなくても全然駒野で問題ないなあ。とりあえず(私の)夢に向かって大きな勝ち点3だ!