日本の社会保障をちょっとだけ見直す

正確には神奈川労働局、というべきか。神奈川労働局とハローワーク神奈川が主催している就職支援セミナーに行ってきた。概要は就職活動の心構えに自己分析、キャリアプランの作成、応募書類の心構え…という非常にありきたりなものなんだけど、いやあ、これがよかった。


Tipsが意外に多かったというのもあるし、何といっても、「やりたいこと」「できること」「優先させたいこと」を洗い出すコツ的確に説明してくれたりして、「次が最後の転職になるように」という気合に満ちている。このあたり、今までお世話になってきた転職エージェントとはかなり違うなという感じ。逆に言えば、2年に1度ずつ会社を辞めて待機期間中にパッカー…みたいな人とか、ジョブホッピングを繰り返してステップアップを図る人にはわずらわしいだけの話かもしれないけど、これ、ハロワとエージェントの根本的なスタンスの違いだろうな。
エージェントは利益=紹介マージンをもらわなきゃいけないから、とにかく早く就職を決めさせようとする。特に、そこそこ収入がよくて(=1件当たりのマージンが高額で)離職率の高い企業なんかに決まってしまえばベストなんだと思われる。とにかくマージンの違約金がかからなくなる一定期間(3か月〜1年)働いてくれれば、あとは問題なし。願わくば辞めてくれて次をまた同じエージェントで探してくれれば最高で、そうすれば辞めて再就職するごとにマージンが会社に舞い込んでくることになる。それらが離職率の高い企業なら、企業側から定着しない人材に対するクレームつけられる恐れもないんだろうし。
一方ハロワは、辞められてしまうと、失業給付という出費が再度生じることになる。だから、できれば1回の失業のあとは、長期間同じ職業についてほしいんだと思う。


…というわけで、非常に有用なセミナーでした! いやあこれ、税金というか雇用保険料をなかなか有効に使ってると思う(新卒で終身雇用の安定企業に入って定年まで辞めない、私みたいにバカじゃない人は別ね)。私も、自己分析シートはしっかり活用して、これからの身の振り方を考えてみたいと思う。考えればこんなじっくり自己分析したことなんてなかったなあ、ほら私、新卒の時すら「とにかく情報番組を作りたい」→TV局不合格→「とにかく就職しなきゃ、しかもできるだけ大きな会社に」→手当たり次第就活→内定もらった中からいちばんBSのいい企業に就職、という行き当たりばったりぶりだから。転職時に至っては完全に「職場が銀座」「年収も現状プラスアルファ」という条件だけで、あとはエージェントにそそのかされるまま、なんと紹介1社目で内定。そうか、だからあんなに自分の会社生活苦しかったのか…。

物事、腰をしっかり据えて考えなきゃいけないなと反省した一日でした。