震災を越えて地固まる

20110522_wedding_web

5月22日、後輩Kちゃんの結婚式にお呼ばれしました。新郎新婦はともに私が新卒で入った会社(勤務地は一部例外を除き愛知県か海外に限定される)勤務、新婦は愛知県豊明市出身、新郎は群馬県高崎市出身…と、一見きわどいところで(群馬県は一部、農産物は放射能の影響を受けていそうですが)本当に被災地と呼ばれるところには縁がなさそうな組合せ。でも、実は今回の結婚式と披露宴、文字通り「震災を越えて」行われたものとなりました。

なぜなら当初、群馬出身の新郎の意向で、首都圏開催の予定だったんですよね。場所は、当初新婦が希望していた某夢と魔法の国でのウェディングは諸般の理由で断念されたものの、そこはそこで素敵じゃない! という、都内の伝統あるクラシック建築の老舗総合会館。私も首都圏に住む友人として受付を依頼され、張り切っていたものです。

ところが、東日本大震災で状況は一転。ニュースを見ていて、「街ごと津波に流された」「空港も完全浸水」などあまりにもショッキングな報道の中、ひそかに「天井が崩落、死者1名」と報道されていた都内某所。…それは、まさに予定されていた会場。どうするの? どうなっちゃうの? 営業は再開されるのか、再開されたところで安全性はどうなのか、それよりも亡くなった人が出た会場ってどうなんだろう…シティホテルとかだと自殺騒動などもあるので何とも言えないけれど、それとは少し状況が違います。っていうか、「だったらこの際、当初希望していた場所でいいじゃん」ともその時点では言い難かったんですよね、だって夢と魔法の国も、その付近は、実は長らく断水したりとか首都圏有数の被害甚大な場所だったし、余震を考えるとそれもちょっと難しい。


最終的には、当初の日程とまったく同じ日時に、出雲殿マリエ・カリヨン名古屋で無事執り行われることになりました。式まで3カ月を切った時点での急な会場変更は、本当に大変だったと思う。でも、だからこそ、本当に幸せそうでよかったです。入社当初からずっと結婚したいって言ってたもんね。

[:W200]


最近のハウスウェディング式場とは違う、「昔ながらの結婚式場」ってどうなのかなと正直思っていたのだけど、イメージで考えちゃいけないなと思いました。駐車場はちゃんと地下にあるし、式場(もちろん出雲大社の御分霊)は広くてきちんとしているし、何より、ブライズルーム〜待合サロン〜親族紹介会場〜ホワイエ〜披露宴会場とどれも広々としているにもかかわらず、すべてワンフロア一組貸切になっているのがすばらしい。色々と整っているし、特にゲストの年齢層が幅広い場合は絶対、観ておいて損はないと思う(バリアフリーとか迷子とか、色々なことが解決できると思うので)。なお、私は恥ずかしながらピン札の両替を失念していて、事前に電話してみたらちゃんと幾つかお持ちとの事で、分けていただきました。さすが老舗。あ、チャペル式の場合もかなりゴージャスなチャペルが2パターンもあるみたいです。
[:W150]
ちなみに、披露宴の入場は、チャペル式ふうにお父様と登場!
[:W150]

もちろん、このテの会場と言うと想像しがちな特効も、あくまでも上品にバリバリ! 乾杯の音頭が列席している子どもたち約10名★という可愛らしい趣向だったのだけれど、乾杯した瞬間シャボン玉が飛んだり、
[:W200]
新郎新婦のお色直し再入場ではロマンチックにドライアイスが出たり。楽しかったー!
[:W280]

新郎は、入社年次では数年彼女の(そして私の)後輩。ずっと愛知県にいられるし、しかも社宅は彼女の実家の側だし、何よりやさしそうで見た目もなかなかだし、本当に良い人を見つけたなあと思います。うちの母も羨ましがっていました。すまない母。…ともあれ、おめでとうー! この大変であっただろう結婚準備で、ますます絆を深めたのではないかと思われるし、末永くお幸せに!