サッカー同窓会 〜2011年5月8日・JFL前期第10節 @アルウィン

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友人kikiちゃんのオールナイトお誕生日会におけるガールズトーク「moeringalが若いとき、合コンした某JFL選手から、お誘いのメール等来たにもかかわらず“忙しい”とか言ってさっくり無視していた」という本人も忘れているネタが出てきておおいに慌てた後、明け方オット迎えの車に乗って一路首都高から中央フリーウェイに抜けてそのJFLの試合を観に松本へ。なぜ2週間前にも行った松本…。


「だってこれ逃したらもう見られへんやんか、“松田のいる松本山雅”は」 …まあ、そりゃそうなんだけどねー。無駄に熱い男と無駄に熱いクラブの奇跡のコラボ(あんまし上手く行ってない)も、ネット住民の叩き具合を見る限り今年限りかせいぜい来年までだろうし。
そして、今回対戦相手的にも、往年のマリノス以上にニワカ高校サッカーファンだった自分的にはネット用語でいう胸熱というかなんというか。いやあ人気あったよなあ、「王子」こと清水商・佐藤由紀彦…。

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GW最終日だから何かと影響あるかなあと思って早目に行ってみたら、えらい早目に着いてしまった。しかし相変わらずメインの駐車場は10:00には埋まる勢いで(キックオフは14:00)、相変わらず前日のマリノス大逆転勝利を胸に意気揚々と出発したことは想像に難くないマリノスのステッカー貼った横浜・相模・湘南ナンバーの車がちょこちょこいて、さらに相変わらず会場3時間前とかから大行列をしていて、

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相変わらず隣のグラウンドでは「北信越フットボールリーグ(2部)」をやっていて、

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相変わらずサポーターの応援はめちゃめちゃ熱い、そして美しい応援だった。いや、前日、カウンターで点入れられたその瞬間も歌いだしてしまったチャント(しかも日本代表戦で聞きなれているものと同じ、景気のいい節回しのやつ)をそのまま続けてた某クラブ(涙)に比べるとミュージカルのようにシーンに合わせて切り替わるコールとチャント…。メインもバックスタンドもほぼ全員タオルマフラー持ってるのも何気にすごいよなあ。例えばマリノスグランパスだと、グッズを持たないお客さんっていうのが一定の割合でいるんだけど、ここは違うみたい。

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試合のほうはドロー。…相変わらず審判のレベルが謎というか何というか。同じような位置での同じようなファウルに対して、松本には流したところを長崎にはPKあげるってのはどうなんだ…でも、これがJFLレベルなんだろうなあ。今日は松田・木島(この人も高校サッカー時代は中田浩二を上回るスターだった)絡みじゃなかっただけに、JFLの本来の観客動員からすると、芸術的大応援が浦和レッズガンバ大阪フーリガン的に扱われて変な目のつけられ方をされてるような気がしなくもないけど。
あと、松田が混戦の中からシュートじゃなくてセンタリング上げてアシストがついてしまって驚いた。絶対撃ってるよな昔なら…。ただし「上がったまま戻ってこない松田」のほうがFW・ハーフ陣より気合を感じたのは非常に謎。松田がうっかり上がってしまった時の決め事(ボランチが下がる)はいちおうできてるっぽかったけど、ふつうの攻撃時の、特に中盤での決め事がもうちょっとあると美しいんだけどなあ。地域2部のアンテロープ塩尻でもできていることなので、ここを何とかしてもらえると…。

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まあ最大の収穫は、「ユキヒコめっちゃカッコいい!!!」この一言に尽きます。いやーユキヒコ、渋みが増して死ぬほどカッコいいわ。ルックス的に「カッコいいと持ち上げられてた頃よりも今のほうが渋くて“遥かに”カッコいい」サッカー選手なんて私はデルピエロトッティインザーギくらいしか知らんよ(笑) みんなイタリア男かよ!
そして、せっかくなので物販コーナーで買ってみたJFLガイドブック(1,000円)の選手年鑑によると、佐藤由紀彦の説明は「ピッチ内外でチームの精神的支柱として活躍」との事。いやあそんなキャラだったっけ…。確かに昔、「J2は魂が磨かれる場所」とか言ってたけど、高校時代はタダの顔担当だったような…。人は変わるなあ…(そして清商→マリノスルートで松田や佐藤と同年齢だった安永は、もう引退しちゃったんだよなあ…)。


相変わらずマリノスファンの巣窟と化しているメインスタンドでは、鞄にマリノスのマスコット人形つけて松本のタオルマフラー手にした女の子と対戦相手であるV・ファーレン長崎佐藤由紀彦ユニフォーム着たおそらくは私と同世代っぽい女の子が並んでわくわく観戦していたりして、なんだか共学校の同窓会の、さらにその中のサッカー部OB戦なんかがあったらこんな感じなんだろうな、という甘酸っぱい気分になってしまった私でした。今の若い女の子がどれくらい高校サッカーを見ているかは謎ですが(今はJユースのほうが期待の新人って出やすいし)女子的には「鹿島アントラーズ柴崎岳アーセナルフェイエノールト宮市亮がチームメイトとなって活躍し、20年近くあとにJFLの場でふたたび対戦している」イメージだと思っていただければと。ああ、マツさんとユキちゃん抱き合っていたなあ(ついでにマリノスのフロント経験がある長崎の監督とも感動の再会モードに入っていた)。
いやあ、そんな腐女子っぽい馴れ合いシーンより、私的には映画『クラシコ』ですっかり気に入ってしまった松本をいちおう応援しているので、松本に勝ち切って欲しかったわけだけどさ…たぶん現地観戦は、今年最後だし。



ちなみに私と合コンした後メールをくれた某JFL選手氏は、今はそのチームのコーチになっているようで、年鑑の集合写真の端にその姿を確認することができた。キングカズという奇跡すらJ1でプレーすることはかなわないという事実は理解しているつもりだったけど、30過ぎてサッカーの現役選手を続けていくってすごく大変なことなんだな、と思いました。




【後日談】 その後、松本は2連敗。ぶっちぎりの優勝を期待していたサポーターはむしろ降格圏内という現実に皆さんtwitterと2ちゃんで大荒れの模様で「松田なんか補強しても本当に意味がなかった」の声多数。移籍決定当初はあんなに喜んでたのにねー。…いや、まあ、松田がどうかはともかくとして、有名選手を補強してもむしろ前年より悪化なんてよくある話で、そこまでカツカツしていても仕方ないと思うんだけどな…。昔、“若干旬は過ぎた感があるけど世界的大スター”今で言えば「ラウールとロナウジーニョ」とか、「デイビッド・ベッカムミヒャエル・バラック」とか、そんな感じの組み合わせをダブルで取ったのに見事下位に沈んだ“Jのお荷物”クラブもあったような…そう、私が生まれ育った場所に…。



ちなみに今回の松本は日帰り。ほかのアクティビティは帰りに御殿場アウトレットで必要物資を調達するにとどまったのですが、初回の松本行きではもっとまじめに旅行したので、こちらの記録はまた後日。