汝の日常を愛せよ

名古屋にいたらいたで東南海地震が怖くて不眠と目まい、一転元気に友達と暴飲暴食、祖母宅でオットとスカイプ(しかし親戚がしょっちゅう覗き込む)の3本柱でヴァケーションを終えて、今日からは東京でシゴトです。いやあ嫌ですよ、だってエビマオも逃げ出す東京ですよ、っていうか妊娠中の小林麻央はともかく海老蔵まで逃げんなよ。今や東京都の水道まで通常のン倍の放射能検出してるらしいし、当然その放射能の種類は日常的に飛んでるのとは種類そのものが違うらしいし。ああ、さようなら平和な名古屋。いつくるかわかんない東南海よりやっぱり私、まだ続いてる余震と今飛んでる放射能とすべてが隠蔽されてるっぽい福島第一原発のほうが怖い…というわけでガーゼマスク・レインコート・ビニ傘にヘルメット携帯という完全臨戦態勢で東京に乗り込みました。


うーーーーーーーーーん、なんだか私、単なる怪しい人だ。


そこにあったのは元通り、いやエスカレーターが止まっていたり全般に薄暗かったりはするんだけど相変わらず通勤する老若男女に溢れかえる(電車の本数が減っているのだから当たり前だ)東京。名古屋よりも気持ち冬っぽい、気持ちブーツで肌を露出していないかも…という以外はごく普通の服装をした人、人、人。そこでは、当たり前なんだけど目に見えない放射線よりわかりやすく日常を妨害する計画停電と電車のダイヤ変更が怒りの的。そりゃ、一週間前に逃げたい人は逃げちゃったんだからそりゃ、当たり前か。会社の人たちはさらに平時モード。ちょこちょこ震度2〜3の余震が来ても、皆「地震?」とすら言わない。すごいなあ。私は怖いよ。またフラフラしてくるし。でも、あまりにも皆平然としてるから、だんだん平気なような気がしてくる気がしなくもない(なんのこっちゃ)。


今にして思うと「平凡な毎日」って素敵だったなあと思う。何事もないのが、何よりも素敵。昼の銀座なら、確かに外国人観光客は極端に少なくなっているのだけど、ひととおり店は営業しているし、デパートもやっているし、少しだけ日常に戻れる。ふつうに仕事して(みんなで残業モードにはなっていないあたりだけはスバラシイ)、ふつうにお昼を食べて、ふつうに寄り道して会社に戻る。ありがたい。逆に言えば、へたに家で引きこもって地震のたびにびくびくし、各種ネットサーフィンをしては海外の原発事故に対する対応ぶりを見て怯えているよりはマシだと思う。


日常じゃなくても、あえて日常どおりに近づけるように生活していれば、救われる部分だってあるのだ。


とは言え計画停電のある地域に住んでる人は早く帰るようになってるし、有楽町付近も夜になると一気にさびしい。19時に上がっても、西銀座デパートのサンリオショップは既に閉店。仕方ないので一見やってるかやってないかわからないお店の営業状態をキチンと確認して、開いている店で適当に食事を取って、帰る。だって横浜駅周辺の店の大半は、今は18時で閉店だ。オフィシャルな定時が18時の銀座にある会社に勤めていてどう間に合えというのだ。そういえば昼間も、H&Mとアバクロは店ごと閉めてたなあ。っていうかH&Mなんて、バイトの家族まで含めて大阪のホテルに避難中なんだって。…事態はそこまでひどいことになってるんでしょうか、実は?



…次に転職するときは外資ファストファッションアパレルを狙いたいと思います。