第一線と世話好きババア

昨日は会社女子・Aさんとごはん。今の会社で一、二を争う仲の良さ、毒を吐ける数少ない相手のはずのAさんなんだけど、実はアフター6で会うのはこれが初めて。開口一番、口をそろえて「こういう『ちょっと一杯』風土がないところがこの会社のダメなところだ!」…ベタすぎる展開ですがいやあ、いきなりスッキリ(笑)。


独身で同世代のAさんの恋愛状況を伺い、盛り上がる。なぜか説教じみた話をしてしまう私…そんな偉そうなこと言えた立場かっ。「別にすごく自分のほうから好きなわけじゃなくても、向こうがすごく熱心で、そこそこ楽しくて、『これを逃したら後悔するかも』と思ったらつきあってみれば?意外に楽しいし後悔しないかも」…なんて、ああ、本当偉そう。しかし何を隠そう、実は私がソレです。そして実際に幸い、今のところ本気で「しまった!」と思ったことは一度もありません。まあ、子供も義父母もまだまだ関わってきてないですからね、でもふたりだけでもダメなときはダメなわけで。



帰ってきて今度は(いや別の案件もあったのですが)学生時代からの友人Sちゃんの恋愛状況を電話で伺い、また盛り上がる。彼女には10年越しで気になっている、クセの強い、しかしどうにも忘れられない友達以上恋人未満的存在がいるんだけど、諸般の事情でいつになくビッグチャンスが回ってきているように見えるんですね。
「仕事や友達との先約なんて捨てろ、行けーーー!!! そうこうしてるうちに他のポッと出の女に取られる!」と私。いやいや、たぶんその1日1週間が案外大きいのだ、私はAFCアジアカップ決勝の最後の李忠成のダイレクトボレーは落ち着いてトラップなんかしてたらきっとオーストラリアの6番に追い付かれてたと個人的には思っている。実は言うほど余裕ないよ、あのシーン。


え、たまたま結婚を先にしたからって偉ぶるな? 確かに世話好きババアそのもの…いやいや、レンアイやコンカツの第一線を退いて遠ざかってしまった今、却ってクリアに見えることもあるような気が個人的にはしているのだ。



潜在的なものを含めて結婚願望がゼロじゃない30代女子にとっていちばん避けるべきなのは、「ものすごく好きでもないのに微妙につきあってしまった彼がいるにはいるんだけど、普段メールは向こうからはこないし、結婚話からも逃げてる感じ」なんて展開。そんな状況になったらきっと、「別にすごく自分のほうから好きなわけじゃなかったけど、向こうがすごく熱心で、そこそこ楽しい」彼が恋しくなるはず。そして自分から好きな人がいたなら尚更、ぶつかりもせずに逃してしまった魚を、きっといつまでも想い続けることになる。


逆にどっちかに情熱があるなら、とりあえず相手を受け止めるもよし、自分が突っ走るのはもちろんよし。情熱の出所が「結婚願望」か「恋愛感情」かの違いは人によって違うと思うけど、そこは意外に気にしなくていい部分かも。



…とかいつになく夜中まで盛り上がっていたら風邪ひいた。第一線を退くと、こうも劣化するのねえ。特に体力面で。