地面に向かって叫ぶ

suitcase

ブラジルの人聞こえますか。

…というわけで、オットがブラジル海外出張に行ってしまいました。これで花の独身生活イェーイ! かと思いきや、やっぱりさみしいものです。しかも初の1か月以上の出張ということでバタバタして、スーツケースまで新調するし、なぜか私まで体調悪くする始末。会社休んでるような状況なのに風呂洗いも食器洗いもゴミ出しも私だし、あー、面倒くさい。


私ですらこれなのですからオットのさみしがりっぷりはすでに2週間前からただ事じゃなかったです。…というわけで、ブラジル滞在が少しでも楽しくなるように、実家から発掘したビデオを見せてあげました。

[:W250]

1996年アトランタオリンピック男子サッカー予選リーグ、日本vsブラジル。またの名を「マイアミの奇跡」。古いVHSだけに薄型液晶ではなく古いテレビで再生するのがおススメです。輝いていた前園、懐かしいヒデ(しかしまだルックスは垢抜けない)の背筋を伸ばしたドリブル、今よりずっと若く暑苦しいキーパー・川口、近年と全く変わらず気付けば相手側の最終ラインまで勝手に上がっている最終ライン・松田、流血する田中誠、城のお父さんはなぜか「がんばれニッポン」系ではなく「種子島鉄砲保存会」みたいなハッピを着ている、背番号10の遠藤という選手は私たちのよく知るガチャピン遠藤保仁の実のお兄さん、TBSなのになぜか解説の松木安太郎はものすごく押されてるのに「こっからですよー」「うん、いいですね」と無駄に前向きな表現はすでに垣間見られるもののイマイチ勢いが足りない…と今で言うU-23日本代表の面々+解説にも見所は多く、「生え抜きで頑張ってきたクラブから戦力外通告されたのが3人、今年はアビスパが昇格したからJ1に3人、鳥取が昇格してJ2ひとり、JFLひとり、解説ふたり、あとは旅人チャリティセレブに居酒屋経営か…」とJリーガーのセカンドキャリアの難しさに思わず唸りつつ、やはりここは懐かしいカナリア軍団にときめいているオット。
「そういえば『3R』って今もう皆ブラジルにいてるねんなあ!!国内リーグで見れるんやねえ!!!」 …期待通りの反応です。さあ、ブラジル出張が楽しみになってきた?


しかし、それからの2週間で事態は大きく変わりました。ロナウドコリンチャンス)は引退、ロべカルことロベルト・カルロスコリンチャンス)は何故かロシアへ移籍。あとは先日ACミランを追われて戻ってきたロナウジーニョフラメンゴ)のみ。そしてロナウジーニョの所属クラブだけ、オットの出張先サンパウロからはかなり離れている。3Rなんて見れないじゃん!!! うーーーーーん、イマイチ持ってないなこの展開。まあ、気を取り直して頑張ってきてほしいものです。まあ、サバンナみたいに地面に向かって叫ばなくても、文明の利器・スカイプがありますしね。今回初めて導入したけどいやあすごいっすよ、スカイプ。PCじゃなくて別売りで解像度の高いカメラを買うとホント、半端なく画像も鮮明だし。利益構造がわかんないわ、ほんと。



ちなみに最後にトリビアですが、「マイアミの奇跡」時に「ロナウジーニョ」と呼ばれている人は私たちがよく知っている元バルセロナの彼ではなく、一般に「ロナウド」と呼ばれている2002年日韓ワールドカップで大五郎カットだったほうです。ブラジルって出世魚みたいに名前が変わるらしい。ちなみに当時、ロナウジーニョ・ガウーショはまだU-23の年齢じゃないから出てないんだよね。