「33人」

チリ炭鉱落盤事故の生存者たちの話が早くも映画化されるんだって!「33人」はその仮題。うーーーん、すごいな。でも既に、今日の救出劇はちょっとしたショーだった。支持率回復を狙うために張り付いていたとも言われている大統領のせいだけじゃないと思う。日本の民放なんて逐一ライブ映像を出してて、ほとんど『24時間テレビ・愛は地球を救う』のチャレンジコーナー状態(しかも本当にちょうどそれくらいの時間で救出が完了した!)。しかも日本だけじゃない、FOXのサイトなんか、サッカーの代表選手一覧ばりの顔写真とプロフィールのリストを出して、1人救出されるたびに“Rescued”ってマークを貼ってるの。なんか「バトル・ロワイアル」の逆バージョンみたい。


サッカー代表といえば、U-23かなんかのチリ代表ミッドフィールダーが事故に巻き込まれたメンバーに紛れていたらしい。チリ国内リーグでも、1部メインで30代半ばまでプレーしていたんだって。A代表じゃないとは言え、一流じゃん。しかし、なんで鉱山で働いているんだ? 今回のワールドカップ北朝鮮ポルトガルにボコボコにされたとき、「代表メンバーは炭鉱送りか」なんて言われていたけど、この人、ナチュラルに炭鉱で働いてるんだもんなあ。ちょっとビックリ。でも、チリは銅の採掘が基幹産業っぽいし、チリ1部チームのメインスポンサーの多くが炭鉱らしいから、逆に「炭鉱送り」なんて単語を安易に使っちゃいけないってことかもね。