暑さと節約

どうなってるんだ、首都圏。この暑さ、まるで名古屋みたいだ。にもかかわらず本当の暑さの怖さを知らないらしく、横浜市営地下鉄の駅構内なんかクールビズを堅持していて本気で蒸し風呂状態。これ、危ないよー。エアコンの設定温度を1度上げれば●円節約、エコにも貢献、なんて言ってる場合じゃないと思う。だって、熱中症で救急車を呼ぶ人が1人出たら、その方がたぶん、高コストかつ資源(ガソリン)のムダ遣いでしょう? そこで思い出すのは、50度越えする現場もあるせいで「熱中症に注意を!!!」と呪文のように繰り返されていた去年までの自動車工場生活。オフィスのエアコンは28度にしていたけど、明らかにそれじゃ足りないところはちゃんと下げてたような。今、ニュースでは毎日のように熱中症のニュースが流れているけど、「皆さん、夜もちゃんとエアコンをつけましょう」じゃなくて「公共施設の総務の方、人が多く集まる場所ではちゃんと設定温度を下げましょう」まで言ってあげるべきだよ。

その中での満員電車は精神的肉体的にきつい。前述の理由で地下鉄に乗って帰るのもものすごく消耗する話だ。グリーン車にできている長蛇の列やタクシーに向かう人を見るとついつい後を追いたくなるんだけど、最後の理性で自制する。確かに蒸し風呂だけは回避できるけど(グリーン車は満員で座れないこともあるけど、ぎゅうぎゅう詰めにはならない)、JRのグリーン車はホームでICカードを使って割安に買っても750円、タクシーは横浜駅から自宅まで初乗り710円、混んでいたら790円か870円。毎日帰りだけでも重なればバカにならない。…そう言えば、けんじ(東京に戻ってるらしい)やE子(お盆帰国時、「シンガポールに比べて日本はエアコンの効きが悪いから暑くて仕方ない」とへばっていた)は20代にしてちょっとしたことでタクシー三昧だったけど、貯金はなさそうだったからなあ。総合商社と外資系金融勤務でそれってことは、今も昔も安オーエルの私なら…。

と、いうわけで今日もポカリのペットボトル片手に、日傘をさして暑さと戦う。ちなみに去年私が銀座オーエルになって一番驚いたのは「首都圏の人は日傘をささない」だったんだけど、今年は結構見かける。やっぱりあの名古屋の日傘文化って、「名古屋嬢は美肌に気を遣う」だけじゃなくて、単に「暑い」というのもあるんだろうなあ。