真夏の妄想劇場

なんかなー。最近の政治を見てそれしか言えない。政治家も有権者も手の平返しすぎ。誰が何をどう思ってるのかよくわかんない。
しかしそんな中、とりあえず唯一バブル崩壊以後まったくブレのない世論「だれが何をやっても同じ」という街頭インタビューを元に、マンガも真っ青な総理大臣直接選挙制を妄想してみる。


まず立候補者は、知名度の高いタレントの、中でも世渡り上手っぽい奴にしよう。できれば若い人材が望ましいし、ついでに少々イケメンなら言うことない(石原慎太郎とか管直人だって、イケメンゆえの人気って絶対あったと思う)。ブレインがそれなりについてくれそうだから親は政治家なんてのがベストかもしれない。


ということで勝手に小泉孝太郎、DAIGO、上地雄輔を立候補者としてみる。上地以外は「僕は政治家には向かない」と既に言い切っているけど、敢えて。


先ず本命は小泉孝太郎だろう。あえてあの、小泉劇場のDNAの恐ろしさをしみじみと感じさせる弟ではなく、無味乾燥で、『ハケンの品格』で篠原涼子に恐れ入っているかと思えばファッション誌の『1ケ月コーディネート』でモデルの彼氏役を嬉々としてやっている孝太郎。ブレインは弟とその周辺がそのままスライドしてくれるだろうから、安定した保守政権が築き上げられる可能性が高い。「だれがやっても同じ」で本当にその程度はできそうな人材だ。

一方、「どうしても消費税増税はイヤだ!!!」という民衆の票が集中しそうなのが、うっかり島根にいる伯父さんの宴席で1曲歌ってしまった事から未だNHKから締め出しをくらっているDAIGOだ。幼少期に竹下政権下で成立した消費税のせいで自宅に落書きされたり、小学校でいじめに遭ったりしたDAIGOは、誰よりも消費税増税の負のインパクトをトラウマとして知っている。選挙活動のキャッチフレーズは「消費税は増税しません!」で決まりだし、当選後も恐らく「消費税を増税しない」を第一の目標とすることだけは間違いないし、それゆえ、一番大胆な法案が出る可能性も高い。件の伯父さんもいる旧竹下派系の額賀派が助けつつブレーキかけそうだけど。

最後に上地雄輔。異常にマメだと言われているし、なんか友達は多そうだし(孝太郎とも仲がいい)、上の人にもちゃっかり取り入っているし、親は一番小物だけどホントに何年か経って選挙に出てきそうだなあこいつ、と私は密かに思っている。掲げる公約はスポーツ振興と子どもの特性に合わせた「ゆとりでも詰め込みでもない」義務教育の実施で決まり。羞恥心時代以上にマメなスーパーとかでの草の根選挙活動で、横須賀票が小泉と割れる反面、全国区の票はかなり取れそう。『いきなり総理大臣』という色モノではなく、地道に参院衆院は小泉弟とか民主の横粂とかいて激戦だから)からうっかり登りつめる絵を想像できるのは、この中では唯一上地だ。


…と一瞬で妄想してみたけど、これだけ政治から程遠そうな人々でも、ポテンシャルさえ見誤らなければ「だれがやっても同じ」のレベルまでは行けるんだろうなあ、と思って驚愕する。汗にまみれる孝太郎、いつになく暑苦しく消費税を語るDAIGOにいつもどおりの上地、ちょっと見てみたい気もするけどなんかすでに想像できてしまう。なんかきっと、本当にこれだけふざけたやつらでも、絶対つつがなく進みそうだなあ。なんかなあ。