バンクーバーオリンピック・女子フィギュアショートプログラムの印象

この間の先輩と相談した結果、この間のパブへ。タバコの煙がうるさいのだけが難だけど、今日はグリッシーニ(パンっぽいスナック)のスティックとチーズのセットがあって、少しはご飯っぽかったかな? アフォガードとチーズっていう組み合わせはちょっとあまりにも乳製品乳製品してるから、補填のために帰りにコンビニで野菜ジュースも買ったし。


さてショートプログラム。フリーならまだしも、例えちょっとしたものであろうが後半が良かろうが、素人目にわかるミスをするのは致命傷です。それはちょっと関心を持ってフィギュアを見る人なら誰だってわかってることだし、それが克服できない=メンタルも運も強くない=勝つ資格はないということ。 だから、上位が期待された選手の中でも安藤美姫鈴木明子(何気にこの人はパーソナルベストを出している)・コストナーに残したいと思う印象は特にありません。日本代表の2名に関しては、金曜のフリーはもちろん全力で応援しますけどね!!!


3位のロシェット。よくやったと思います! 泣きながら滑っていたのは、ファンの温かい歓声に感動したからかしら? それとも亡くなったお母さんを想っていたのかしら? 点数は、男子フリーのカナダ代表パトリック・チャンとは違って、納得。ミスもなかったしスピンとかシークエンスもキレイだったし、見ていて安心感がありました。得点は若干高い気もしないではないけど、カナダの人、アクシデントがあった人に優しいですからねー(織田信成のフリー再開時を思い出しましょう)。ホームアドバンテージも加味して、妥当な線。気になるのは、あの泣きっぷりが何だかまるでフリーまですべて終わった後みたいな盛り上がりっぷりだったことかな…テンションとモチベーションが持つのかな? っていう。

そして2位・浅田真央。ハラハラしたけどやったー、真央ちゃんすごーい!!! 嬉しい! と「この2年くらい、フィギュアに関心がでてきた」人よりも余程安易で単純な感想しかないです…。特に後半、ニコニコ笑顔ですべる姿に、お姉さんは涙ぐんでしまったよ。真央ちゃんがあんなに嬉しそうに楽しそうに滑る姿は、もう長い間見ていなかったような気がするから…。「みんなが大好きな真央ちゃんが帰ってきた!!!」という感じで、本当に幸せでした。真央ちゃん曰くの「ノーミス」も久しぶりだしね(2番目のジャンプで減点を取られなかったのは、何気にもうけものかも)。

最後にキム・ヨナ。私はモダンなプログラムのほうが好きなので(日本人で言えば、高橋大輔の「白鳥の湖・ヒップホップバージョン」とか、安藤美姫エキシビションボレロ」とかも好き)、今期のキムヨナのショート「007」は個人的に出色のプログラムだと思ってるんです。あと、3ルッツ+3トゥループの方が3アクセル+2トゥループより配点が高くなってるのも事実だし、ミスがなくてキレイだったのも事実。ジャッジが日本に辛いって言っても、「高難度ジャンプで転ばないこと」を重視していたら、今回の男子フィギュアならランビエールの芸術点を高めに調整して、トータルで高橋より高い点をつけて、メダルを取らせる展開になっていたと思うしね(その辺は、後半の3アクセルで相殺されたギリギリの採点とも言えるけど)。高得点はアタリマエだし、ベストコンディションの「007」、悔しいけどやっぱりかっこいい。 私は「ショートで転倒するキムヨナ」とか「ショートから3フリップが抜けてしまったキムヨナ」という展開はできれば見たくなかったので、これも嬉しかったです。



ただし、78点台っていうのはいくら何でもToo muchだと思うわ。 ジャンプのGOE加点があまりにも高すぎ…プルシェンコのフリー後の振る舞いは目に余る部分があるけど(面白いし言いたいことはわかるけど)、ジャンプのGOEは、減点だけシビアにしっかりつけて、プラスっていう部分ははなくてもいいんじゃないかなあと言う気が個人的にはしています。却って不透明だよ。高さや飛距離はともかく、ジャンプ前後の流れの良さとかって、プログラムコンポーネンツと言うよりはむしろ昔で言う「アーティスティック・インプレッション」寄りよね。私の影響で無理やりフィギュアを見る羽目になっている夫なんか、今回の点差を明細見せつつ解説したら、「わからへんなあ。だから採点競技は不透明で裏がありそうでイヤやねん。『GOE』って、『ぎょうさん・お金積んで・ええ点数』の略ちゃいますのん?」と言っていたぞ。いや、それは関西弁ネイティブにしか通用しないネタ…じゃなくてそもそも言っちゃああかんよ、夫よ。でもそんな事を一般ファンに言わせてしまう新採点制度そのものも、決して完全ではないんだと思う。


ともあれ、フリーが楽しみー!!!