寒気

関東の秋は早い。ふと気がつくと、ものすごく床が冷たくて驚く。

同じように、ふと気がつくとぽっかり穴が開いていて、そう簡単には埋まらなくなっている事にも気づく。そしてそういう時もがいても無駄なのだ、残念ながら。

さっきまでほてっていたものが、今はもうこんなに冷たい。

ただじっと待つ。嵐が過ぎるのを、もしくは悪夢から覚めるのを。例え、パーマネントな現実だったとしても。